帰ってきた!グダグダにっきぃ

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第一話「灰色の瞳の男(4)」

1-4 灰色の瞳の男

空良が間曽とゲイ談に花を咲かしている間、
別のテーブルでもまた、「嵐の前の静けさ」と言うべきか
試合開始前の挨拶が行われようとしていた。


先に席に着いたのは今井 優香だった。
優香は空良の幼馴染で、今回空良を隣町までつれて来た張本人である。
優香の対戦相手、松阪 晃は茶髪の痩せ型の美形男子だ。
そのせいか、又はここまで勝ち残っているからか、
優香は小さく鼻歌を歌って彼を待っていた。
数分遅れて松阪が席に着いた。
「すいません、コンタクトからメガネに変えるのに手間取って...」
微笑みながら松阪が言った、だが松阪の変化はメガネだけではなかった。
「目ぇ・・・灰色なんですね」
何のためらいもなく優香が聞いた。
どんな人でも自分の顔にはコンプレックスを持いる。
そこに触れるのはタブーなのだが...
これが中学生の怖い所、所謂『若さゆえの過ち』である。
「祖母からの遺伝です。
おかげで『グレーアイ』とか『灰色の瞳の男』とか変なあだ名が...
だから普段はカラコンをつけてるんです。
そろそろ時間なんで準決勝・・・始めましょうか」
笑顔を崩さずに松阪が答える。
「ハイッ よろしくお願いします♪」
優香が元気良く白の『フォーラム+おやつ』のデッキを渡した。


一本先取制 今井 優香(先行)vs松阪 晃(後攻)
「えーと『光神龍スペル・デル・フィン』をチャージ、どうぞ♪」
少し考えてからマナを埋める優香、前の試合で松阪のデッキが
【人形ビートダウン】であると知っているからの長考。
対して松阪は手早くターンを終わらせる。
「ドロー、『式神ガーデナー』をチャージし、エンドです。」
「どろー、う~ん『アクア・サーファー』をチャージして終わりです」
すると松阪の灰色の瞳が優香を見透かすように凝視する。
「ドロー、2マナ『フェアリー・ライフ』を発動します。
次のターンはハンデスが可能、これで神器はつかえない、エンドです。」

彼女のデッキは【除去守護者】
すると『スケルトン・バイス』『サイバー・ブレイン』『アクアン』
所謂4ターン目の『ドロマー三種の神器』が怖い所...
しかし、『ライフ』からのこの"早出し"の『ジェニー』で落とすことが出来る。
これぞまさに『 神器逃れのジェニー

「私のターンですね、ドローします。
序盤から仕掛けてきますねぇ・・・でも神器は撃たせてもらうよ♪
『パルピー・ゴービー』を召喚します、どうぞ~♪」
優香が笑顔でターンを渡す。
しかし、この手は次のジェニーから神器を守る
神器逃れのジェニー 逃れのゴービー
「流石です、メガネにして置いて良かった。
コンタクトのままだと目が疲れて"決勝"どころではなかったです。」
「私に勝つ前提ですか」
優香がすかさずつっこむ。
「いえいえ、そんなつもりでは...
『解体人形ジェニー』で『雷鳴の守護者ミスト・リエス』を落としてターン終了です。」
優香はトップのカードを手に挟んだまま手札をいまい取り、マナに置き
挟んでいたトップのカードをフィールドへ置いた。
「どろー、アクアンです♪」
わざとらしくプレイした後、
『ペトローバ』『テルス』『エンフォーサー』『パラ』『テルス』が並べられる。
優香は4枚を手札に、『エンフォーサー』を墓地に置いた。
「『ミストを落とせたが、アクアンを出された』さあどうするの?」
優香が余裕の笑みを浮かべる。
しかし松阪は機械的にターンを進める。
「そうですね・・とりあえず手札を」
と言って『トリプル・ブレイン』をプレイする。

―優香 フィールド『ゴービー』『アクアン』、シールド5枚、手札4枚、マナ5枚
 松阪 フィールド『ジェニー』、シールド5枚、手札5枚、マナ5枚―


(すかさず攻めから『バイス』の受けに回る、やりなれてるなぁ~
どうしようハズレクジ引いたかな? 正直ハンデスはにがてだよぉ><)
「どろー、『光器ペトローバ』で種族は『ガーディアン』、どうぞ」
「ドロー、じゃあ『ジェニー』を『エンドレス・パペット』に進化、
そして『マインド・リセット』を使います。」
優香が手札を見せる。
『テルス』『ハンド』『パラ』『エナジーライト』『盾』
「では、『デーモンハンド』を...
この『パペット・エンジン』は崩しにくいですよ、どうします?」
さっきの仕返しと言わんばかりの台詞に優香はすこしムッとした。
「どろー、『エナジー・ライト』を使ってエンドです。」
「ドロー、『陰謀と計略の手』『ゴースト・タッチ』を使って終了です。」
『アクアン』と『パラ』が落とされた。
相手の手札は減って自分は減らない
そんな『パペット・エンジン』の理不尽な能力が優香を追い込む。
いわば『 ハンデスとドロソのキャッチボール 』である。
「どろー、・・・『デーモンハンド』を使います♪」
トップでやっと『エンドレス・パペット』を退かし、優香に笑みが戻る。
「まだまだ、こんな事で『パペット・エンジン』は崩れません。
『盗掘人形モールス』 を召喚します。」
松阪は墓地の『エンドレス・パペット』を手札に加える。
その名の通り『エンドレス』である。
(このマイナーカードがこんなに厄介だったなんて...)
「ターン終了です、どうぞ」
松阪がまた睨む。
「どろー、(またハンデスの嵐がくるなぁ・・・
とりあえず次にでてくる『パペット』をどかさないと)
『サイバー・ブレイン』を使います、次に『ミント・シュバール』
1枚ヒットしましたので『デーモン・ハンド』を回収です。どうぞ」
すると松阪が視線を緩める。
「ドロー、チャージスキップでこれを使います。
『Soul Advantage』
本当は『パペット』がいる時に撃ちたかったんですが...」
優香の手札から
『スペル』『ハンド』『パラ』『クロウラー』『フレーム』
の5枚が墓地に置かれる。
(しまった、このままじゃ急転直下で詰まされる><)

―優香 フィールド『ゴービー』『ぺトローバ(ガーディアン指定)』、シールド5枚、手札1枚、マナ7枚
 松阪 フィールド『モールス』、シールド5枚、手札5枚、マナ6枚―


「まさか、この状況で『アドヴァンテージ』が来るなんて・・・
 勝負の神様は意地悪ですね。」
松阪は不敵に笑った。


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