おなかいっぱい笑顔いっぱい

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生後1時間~十二指腸閉鎖症手術後まで


生まれたあと、あちこちに連絡したらしく
妹一家やパパの両親が、生まれた息子の顔を見に来てくれる。
この日のために買ったデジタルビデオで息子を撮るパパ。
名前が決まっていたので
足首のバンドやコットにすぐ名前が入れられた。

破水して前日から入院していて、朝から陣痛促進剤の点滴されて
なんとか息子を産んだ後、胎盤が出ず、用手で胎盤摘出されて
陣痛よりもすごい痛みを味わって、私はへロヘロ。
その上、息子は左手と頭が一緒に出てきたもんだから
中が裂けて、余計に縫われる事に。
でも、生んでから2時間後にはすたすたと歩いたよ。
辛いけど、人に悟られぬように。
あぁ私って、気丈。



・生後2日目~先天性十二指腸閉鎖症で手術?

2日目、息子の沐浴の練習をしてから病室に戻ると
急に詰め所に呼ばれる。

息子の状態が悪いので、NICUのある病院へ搬送する、という。
パパに連絡をとって、早退してきてもらい、息子に付き添って
厚生病院のNICUへ。

飲んだミルクを吐くことが多く、熱と黄疸があり
体重が出生時より15%減っている事が、搬送の理由だった。
生んだ息子がわずか2日目で手元から離れていくのはすごく悲しくて、涙が出た。
病院の2階から、息子が保育器に乗って運ばれて行くのを見送った。
医者が明日からNICUのある病院への外出許可をくれた。

夕方パパがやってきた。
NICUに入った息子は、いろいろ検査をした結果
「先天性十二指腸閉鎖症」という病気で、手術が必要な病気だと分かったと
教えてくれた。



・生後3日目~4日目
産後間もないが、NICUの息子の所へ毎日見舞いに行く許可が出た。
どちらの病院も市内で行き来が楽で本当によかった。


面会時間が決まっているので、それに合わせてパパが迎えに来た。
ビデオとカメラを持って行く。
入室には手術の時のようにブラシで手洗いをして、専用の白衣を着て
ディスポ(使い捨て)の帽子とマスクをする。
ビデオやカメラも消毒薬で拭いてから持ち込む。

息子はNICUの奥の方の保育器の中にいた。
点滴・心電図・パルスオキシメーター・酸素に胸部にステートがテープで留めてあった。
背中には髄液穿刺の跡をガーゼがテープで留めてあった。

狭い保育器の中で数種類のコードに繋がれている息子の姿を見て
私は泣き出してしまった。
自分では泣かないように気張っていたのだけれど、一度泣いてしまうと
中々止まらなかった。

医者から状態の説明を受けた。
脱水症状が強く、あと1日遅かったら危険な状態だったそうだ。
頭蓋内での脱水もあり脳と頭蓋骨の間に隙間が出来ているとも教えてくれた。
週明けに旭川医大へ転院して、早いうちに手術になると思います、と言われた。
(土日は転院できない)

面会時間は30分。
あっという間だった。

次の日、パパと来たら息子はIVHを入れているので、その処置が終わるまで
入室出来ず、待たされた。
動いて点滴が抜けてしまったので、簡単に抜けない点滴を入れる、という
説明だったように思う。

動くのは元気な証拠のようなもの。
ママは毎日君に飲ませるためにおっぱいを搾っているよ。

翌日月曜日の午前中に救急車で転院するので朝9時過ぎに来院する事になった。
平日だが、パパは有休をとって一緒に行くことに。
パパが休みを取って一緒に行くのは当然でしょう。
だって、二人の子供だもの。

パパは、息子の事の方が大事だから、仕事に行く事はまったく考えてなかったらしいけど。

↓NICUのナースがポラロイドで撮ってくれた。
保育器




・生後5日~手術当日
厚生病院のNICUから保育器のまま息子は救急車に乗る。
私が同乗、パパは車で医大病院まで行った。

着いて間もなく検査が行われ、翌日臨時Opeを受けることになった。

自分が働いている時、臨時Opeはよく入ってきてたけど
自分の子供が臨時手術の患者になるとは・・・。
自分が手術室のナースを経験してたので
Opeや麻酔に関しては質問も不安も無かった。
(というより、Opeしないと母乳もミルクも飲めないのだから
Opeして良くなるなら何でもやってくれ~~)

臨時Ope当日、私は産院を退院。
休みを取ったパパと二人で医大病院へ。
午後に手術は行われ、パパと私と義母の3人で息子を待つ。
Opeは1時間ほどで終わり、麻酔から覚め大泣きした息子がエレベーターから
降りてくる。
ICUに運ばれ、入室時に白衣、帽子、手指消毒をして入る。
手術は成功、腸に憩室があったので、ついでに取って(切除して)おきました、とDr。
息子は胆管が2本あり、腸の端々にあったそうだ。
そのために便の色が普通で即時発見にならなかったらしい。
何にせよ、Opeが成功し息子はこれで口から摂取して消化できるようになった。




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