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十日家
大負けに負けたことを、悔しながら飲み込んで、這いツクバッタ私から、ちょっと上に伸びたい私へ。自分への覚書です。
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2008/06/22
テーマ： アジアの風に吹かれて・・(11772)
カテゴリ： カテゴリ未分類
そしてポーの言葉「イカンガーネ」。
これは、名古屋弁の『イカンガネー』に発音も意味も似ていて「よくない」
というときに使えました。
十三人で行ったこの旅行でしたが、ホームステイは一件に一人づつが約束。
日本語は全く通じない（使えない）ので、早くいろいろなことが覚えられました。
このホームステイ計画が実現したのは、日本の佐賀市に本部を置く『地球市民の
会』というグループが、長い時間をかけてミャンマーの政府と仲良くなれたから
でした。
代表者の古賀武夫さんは、若いときに世界中を旅して、当時まだビルマと呼ばれ
です。
そのとき、人々が経済的に大変困っていることも知り、日本に帰ってビルマの発
展に協力する会を作りました。
その活動が十何年も続き、今では日本の外務省からも、ミャンマー政府からもそ
してタイヤカンボジアからも『国際協力をする日本のＮＰＯグループ』として、
認められるようになったとのことでした。
このグループには、日本全国に支部があります。
その中の一つ岐阜支部は、東南アジアの発展に協力をしたい。『特に子どもたち
を応援する協力をしたい』という希望を出していました。
会の中には、応援をする各国にずっと住んで、連絡を取り合う係りの人がいて
「子どもたちの生活に協力を求めている村」を探してくれました。
クエルー村が候補にあがりました。
二〇〇四年、春。
岐阜の代表者・森さんがこの村を訪れ、族長と村長、校長先生に直接会い、古い
校舎の痛み具合や、村の様子も見せてもらいました。
民族の長の考えは、
作れるだろう。でも、協力してもらえたら少しでも早く、子どもたちが学べるで
しょう」
と話があり、村長さんからは、
「校舎作りの資金のうち、四〇％を村が用意するので、残りを協力して欲しい」
という依頼を、明らかにされました。
そして、岐阜支部の『子どものために協力したい』という意見が一致しているの
を確認し、五年間の協力と決めたのがこの計画のスタートだったと言います。
山奥の村でそんな相談がされているころ。
この岐阜支部のメンバーの一人が、私を誘いました。
彼とは、それまで何度か東南アジアの農村地域で協力活動をしていました。
そのつながりで声をかけてくれたのでした。
でも、軍事政府だと世界中が知っている国のよく分からない山奥の村に行くのは、
少し勇気が必要でした。
情報が日本に伝わりにくい、軍の考え方で良いこと悪いことが決められるから、
小さな失敗（撮影禁止の場所でカメラを出す）でも、帰れなくなることも考えら
れます。家族もあっさりいい顔はしませんでした。
そんな私でしたが、今まで出会ってきた人懐こい丸い目をしたアジアの子どもた
ちの顔を思い出し、その子達から教えてもらった、形のないたくさんのものも一
緒に思い出すと、いつかどこかで返すつもりでいた気持ちを、渡航人数が足りな
いこの計画に、参加するだけでも意味があるかもと、うなづいてしまったのです。
参加を決めてから知ったのは、地球市民の会がミャンマー政府にはかなり信頼を
受けていて、国の客として扱ってくれる国際的な約束をしてくれていること。
そして万一のときは最優先で救出してくれる誓約をもらっているということでした。
しかし、その約束をどこまで信用できるかは、それこそ誰にもわかりません。
クモの糸より頼りない約束ですが、それを信じることになった一年目の参加者は
全部で二十人。無事に帰れたことを実績に、二年目の二〇〇六年は十三人が参加。
一回目より、ずい分落ち着いてたくさんのものが見られるようになったこのときの
ことをここではお話ししようと思います。
今回、二〇〇六年十一月は、学校が屋根までできたところを拝見できました。
村の予算だと、屋根まで手が回らず、基礎と柱までを作りそこから進め
られないでいました。それでは雨にさらされてせっかく作った部分も壊れてしまい
ます。
岐阜支部では、計画を先倒しにして屋根分のお金を工面することにしました。
これは、名古屋弁の『イカンガネー』に発音も意味も似ていて「よくない」
というときに使えました。
十三人で行ったこの旅行でしたが、ホームステイは一件に一人づつが約束。
日本語は全く通じない（使えない）ので、早くいろいろなことが覚えられました。
このホームステイ計画が実現したのは、日本の佐賀市に本部を置く『地球市民の
会』というグループが、長い時間をかけてミャンマーの政府と仲良くなれたから
でした。
代表者の古賀武夫さんは、若いときに世界中を旅して、当時まだビルマと呼ばれ
です。
そのとき、人々が経済的に大変困っていることも知り、日本に帰ってビルマの発
展に協力する会を作りました。
その活動が十何年も続き、今では日本の外務省からも、ミャンマー政府からもそ
してタイヤカンボジアからも『国際協力をする日本のＮＰＯグループ』として、
認められるようになったとのことでした。
このグループには、日本全国に支部があります。
その中の一つ岐阜支部は、東南アジアの発展に協力をしたい。『特に子どもたち
を応援する協力をしたい』という希望を出していました。
会の中には、応援をする各国にずっと住んで、連絡を取り合う係りの人がいて
「子どもたちの生活に協力を求めている村」を探してくれました。
クエルー村が候補にあがりました。
二〇〇四年、春。
岐阜の代表者・森さんがこの村を訪れ、族長と村長、校長先生に直接会い、古い
校舎の痛み具合や、村の様子も見せてもらいました。
民族の長の考えは、
作れるだろう。でも、協力してもらえたら少しでも早く、子どもたちが学べるで
しょう」
と話があり、村長さんからは、
「校舎作りの資金のうち、四〇％を村が用意するので、残りを協力して欲しい」
という依頼を、明らかにされました。
そして、岐阜支部の『子どものために協力したい』という意見が一致しているの
を確認し、五年間の協力と決めたのがこの計画のスタートだったと言います。
山奥の村でそんな相談がされているころ。
この岐阜支部のメンバーの一人が、私を誘いました。
彼とは、それまで何度か東南アジアの農村地域で協力活動をしていました。
そのつながりで声をかけてくれたのでした。
でも、軍事政府だと世界中が知っている国のよく分からない山奥の村に行くのは、
少し勇気が必要でした。
情報が日本に伝わりにくい、軍の考え方で良いこと悪いことが決められるから、
小さな失敗（撮影禁止の場所でカメラを出す）でも、帰れなくなることも考えら
れます。家族もあっさりいい顔はしませんでした。
そんな私でしたが、今まで出会ってきた人懐こい丸い目をしたアジアの子どもた
ちの顔を思い出し、その子達から教えてもらった、形のないたくさんのものも一
緒に思い出すと、いつかどこかで返すつもりでいた気持ちを、渡航人数が足りな
いこの計画に、参加するだけでも意味があるかもと、うなづいてしまったのです。
参加を決めてから知ったのは、地球市民の会がミャンマー政府にはかなり信頼を
受けていて、国の客として扱ってくれる国際的な約束をしてくれていること。
そして万一のときは最優先で救出してくれる誓約をもらっているということでした。
しかし、その約束をどこまで信用できるかは、それこそ誰にもわかりません。
クモの糸より頼りない約束ですが、それを信じることになった一年目の参加者は
全部で二十人。無事に帰れたことを実績に、二年目の二〇〇六年は十三人が参加。
一回目より、ずい分落ち着いてたくさんのものが見られるようになったこのときの
ことをここではお話ししようと思います。
今回、二〇〇六年十一月は、学校が屋根までできたところを拝見できました。
村の予算だと、屋根まで手が回らず、基礎と柱までを作りそこから進め
られないでいました。それでは雨にさらされてせっかく作った部分も壊れてしまい
ます。
岐阜支部では、計画を先倒しにして屋根分のお金を工面することにしました。
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