陽炎日和

陽炎日和




   暗い部屋。




   【 次こそ上手に愛したい 】





   死ん、でしまった。


   ごく普通のマンションの室内。


   柔らかい色で構成された室内の様子。


   そこに香る匂い。


   それらの中で、ゆったりとした朝日に照らされながら


   彼女は死んだ。



   理由は、知らない。 ( 知りたくない )



   彼女は眠っているみたいだけど、息をしてない。



   その顔は凄く穏やか。



   見ている僕が泣き出しそうなくらい、綺麗な死に顔。


   彼女の意思は、今ドコにいるんだろう。



   僕は、彼女の頬にある切り傷を撫ぜる。



   それは、僕が彼女の中に存在するためにつけたもの。



   それは、彼女の体中、至るところにある。




   ( 結局、彼女にも拒絶されてしまった )




   ( じゃあ、どうしよう? )




   ( ・・・今度こそ、本気で愛してあげればいい )



















     『次こそ上手に愛したい』










                           end






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