ラッキィセブンティライフ

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伯耆民談記 全訳 松岡布政著 音田忠男訳



著者小傳 (大正3年1月に刊行された時の著者)
伯耆民談記に著者、松岡布政氏は、伯耆国倉吉の人で、鳥取藩主池田家の家臣で、その人となりは、端正方直にして、勤勉、良く家政を治む、家道従って裕かなり。
 晩年心を文学に潜め、殊に史学を好む、暇あれば筆、硯を携え、単身独歩因伯の山野を跋渉し至る処古墳を探り、社寺旧家を訪問し、民間の口碑伝説を集め、類を分かって記録するを常としたりしが、後、積もって十五巻をなし、名付けて「伯耆民談記」と言う。実に寛保2年の事なりきと、寛延中病の為没す。墓は倉吉勝入寺にあり。

 はじめに(転記)
 本書「伯耆民談記」は今から二百五十年前の寛保二年に記され、此の地方に伝えられる民間の口碑伝説の話を纏めたものです。今ではこの書を入手する事が中々困難であります。しかし、郷土史に関心のある人は一度は必ず読んでいるのが伯耆民談記です。幸い昭和六十年十月そのコピーが入手していたので、その全文を一つの冊子にまとめ多くの人に読んでいただく為に復刊しました。
 親子の間にも昔がたりが少なくなってる現在、そうした家族の会話の中でこうした”むかしばなし”が会話のきっかけになれたらと考えております。
 原文は文語調で現代の人には一寸読みずらいと思います。難しい漢字が多く使われ、当字もあり、送り仮名は少なく理解に苦しむ箇所がありますが、成るべく原文に離れることなく分かり易くする為、当字及び送り仮名を一部代えてなるべく読みやすくしてみました。
皆さんに読んで頂いて、古郷の歴史に今一度思いを馳せていただき、先人の労苦を偲び、現在の幸せをかみしめては如何がかと思っています。  おわり。
平成6年3月吉日 東郷町長江 音田忠男記    (原文転記)


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