◆ 小児の糖尿病。 (みどり先生のメルマガ糖尿病教室より) (Health care tools)小児とは15歳未満をいいます。6歳未満は幼児、1歳未満は乳児です。
飽食(というか乱れた食生活)の時代、肥満の子供達が増えています。特に小学生、彼らの中には肥満から2型糖尿病になって、早期の動脈硬化に なっている子供もいるのです。
一昔前まで、子供の糖尿病は1型糖尿病がほとんどでした。 1型糖尿病は8~12歳が好発年齢であり、日本での発症率は10万人に1.6人。
しかし、最近子供達が発症する2型糖尿病は肥満を伴っている事が多く、イ ンスリンの分泌はたくさんあるけれど、肥満によってインスリンの効きがわ るい「インスリン抵抗性」を示し、血糖値を上昇させています。
子供達の食事を提供する保護者の食生活が乱れていたり、子供の機嫌を取るために、お菓子やジュースを幼少の頃から頻繁に与えることによって、肥満は助長され ているのです。
また、テレビゲームなど屋内で遊ぶおもちゃが増えたり、治安の悪化などによって外で遊べず運動不足になりやすく、それもインスリン抵抗性を悪化させる原因です。
小児の2型糖尿病の場合、食生活の改善により血糖値は下がってきます。家 族そろって食事療法・運動療法を実践する必要があると思います。
子供達の食事は保護者をみて育ちます。生まれた時から、お菓子やジュース など高カロリー低栄養なものの味は知っていません。大人から正しい食事習 慣を教えてもらって、身に付くものです。
糖尿病になった子供が悪いのではなく、家族や教師など子供達を支える大人達が悪いのであって、大人達がしっかり子供達を守っていかなければなりません。
2型糖尿病の場合、糖尿病になりやすい体質(遺伝的な素因)がある事がわ かっています。子供が発症する場合も同様です。規則正しい生活をおくる事 で糖尿病の発症を抑える事ができます
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