天使ちゃん、待ってるよ

天使ちゃん、待ってるよ

治療*その1


けど、ダンナはしばらくは二人の生活を楽しみたかったの。
結婚は、「私が早くしたい!」っていう希望を叶えてくれたダンナだったので、
その代わりに2年間は赤ちゃんはあおずけだった。

不妊治療について、ほとんど無知だった私は、とにかく不妊に関する本を購入して、
ちょっとかじったくらいの情報で通院が便利だからという理由で
近所の産婦人科の門を叩いた。

生まれて初めて内診台にのぼる。
すっごく緊張した。
医師は60代後半くらいだったろうか・・・

医師  「結婚して、まだ2年でしょ?治療するのは早いよ。
     ま、欲しいのら、注射を打ちに通院しなさい。
     あなたは、後屈だから妊娠しにくいんだよ。」
私   「・・・(ショックを受けつつ)あの~、仕事があるので、
     土曜日しか通院できないんですが・・・」
医師  「いいんじゃない」

というわけで、毎週土曜日に注射(HCG)を接種した。
購入した不妊に関する本は、もっといろんな検査が書いてあったのに・・・
と不安をかかえながらも、注射を続けた。
子宮後屈は、本によると現代では不妊の原因とは考えられてないと
記載してあったので、ちょっと期待がもてそうだった。
今なら、不妊に関する情報も多くなってきたので、
こんな病院はヤブだとすぐに分かるだろうが、
愚かな私は、2ヶ月以上も通院をつづけてしまったのだ。


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