つきみのひとりごと

つきみのひとりごと

拝啓      石原慎太郎様



今年の芥川賞受賞作を読みました
正直・・読み終えた後 とっても疲れました。
掲載されている月刊誌を買って来てとりあえず両作品とも読んでみました。
その月刊誌には選者の書評も同時掲載されています。
今回、もともと両作品とも書店に並んでいるうちに装丁等は眺めていました。
買う気持ちにまではならないうちに 世の中の騒ぎの対象作品となっていました。

ふと 思ったことは
 選者の中で子育て経験が有り、
 御子さんが成人独立している人は 一体何人いらっしゃるのだろうか?
という事でした
石原慎太郎氏の書評が世の中に出た時に 自分の記録が塗り替えられて素直に誉め言葉をいえる作家は少ない・・
そんな話も出てましたね。  でも・・でも・・なんです
私個人の気持ちからすると、石原氏の書評はちょっとうなずける場面が多い!

昨今 私の回りの10代20代の彼ら彼女らの様子を見ていると
石原氏の自己世界の狭い事を危惧する気持ちが わかるような気がするのです。
我が子も含めて このご時世の成長途中の人たちの 心の鬱積が今爆発しようとしていること
そして その矛先がなんて身近な小さい世界に向けられて済まされているか・・・
そんなことを おおらかに育った人から見ると心痛む時代である事を
この両作品を読んだ石原氏の 感想に静かにうなずく私がいます。

私はあなたの作品 「僕は結婚しない」 が好きです
                              敬具


3.3平方メートルくらいの世界の中で
何を見ているのだろう
人間が寝転んで見える世界は
そんな程度の狭さだよ

両手と両足を大の字に伸ばして御覧
ほら・・今時の君たちは大きい身体をもてあまして
3.3平方メートルの中にはとうていおさまるはずも無い
無理して小さくなるな




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