今日、何読んだ?

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2007.07.25
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カテゴリ: 仏教総論(概論)

がんばれ仏教!
著者: 上田 紀行

 なぜ今仏教がんばれなのかというと、今の仏教が情けないからの一言に尽きる。

 著者は、自分の菩提寺すら変えようと思っているほど、現在の仏教にあきれ顔だ。

 が、神宮寺の高橋卓志という住職に会われてからは、考えがすっかり変わり、仏教の改革に力を入れるようになる。

 私は、そのようなムーブメントを支持したい。なぜなら、冒頭に書いたとおり、 仏教が情けない からだ。一言で言うと、金がかかりすぎると言うこと。それは、 「坊主丸儲け」 などという言葉がまかり通っていることから考えても、明らかなことだ。

葬式仏教、これが日本国民に浸透してしまって、残念ながら、仏教の崇高な教えが全く忘れ去られてしまっている。ばかりか、今の日本人には、仏教の真髄が分かっていない。だから、「葬式仏教」に落ちぶれてしまうのだ。

 仏教は、人を救うものだろう。それなのに、現在の仏教は、人を救っていないもの。

 ただ、仏教に引かれて独学するもののみがその真髄を知るようでは、いけないのではなかろうか。仏教は、もっともっとポピュラーにならなければならない。

 ところで、本書では、そのように積極的に仏教を開示したい僧ほど、数々のイベントを開いているということを紹介していた。つまり、仏教側から大衆にアプローチするには、何らかのイベント開催が一番いいと言うことなのだろう。

 今のままでは、仏教は、完全に廃れてしまうと著者は、予想する。

なんとなれば、先に書いたように、「葬式仏教」だからだ。 葬式の意義が薄れつつある現代、仏教式は、いらないというものがきっと出てくるだろうという考えである。

 確かにそのとおりではなかろうか?つまり、 仏教が無意味になる と言うことである。

 しかし、私は、実際に仏教を勉強して思うのであるが、仏教は、決して無意味ではなく、人を救うだけのパワーがあると考える。そのためにも、著者のような市井の方による仏教興隆運動は、必要なことである。






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最終更新日  2024.01.23 14:23:30
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