大西康之
しかし経営陣が円筒形でいけといえば 総力を挙げて円筒形に突っ込むのがパナソニックという会社である。
パナソニックがテスラに対する円筒型リチウムイオン電池の大量供給を決めたタイミングで能間が会社を辞めたのは偶然ではない可能性がある。
三洋電機時代なら能間はそういう大きな技術の方向性について自分の意見を通せた。
技術者として自分が生み出すものに責任を持てたわけだ。
池内のように能間の話に耳を傾け経営陣を説得してくれる上司もいた。
だがそうやって自分は守ってくれた三洋電機時代の上司は一人もいなくなってしまった。
もはや上から命じられたことをやるしかパナソニックで生きるすべはない。
それは能間にとって大きな苦痛だったに違いない。
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