今日、何読んだ?

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2021.11.18
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カテゴリ: 小説
 本作は立派な経済小説だ。
 作者の今までの作風から本作もミステリーかと読み進み半分くらい経ったときに、むむ、本作はミステリーでない立派な経済小説だと言うことに気づいたのである。
 本作の幹は血である。
 しかし血に拘泥しているわけではない。
 血以前にあの大戦そして原爆投下が大きな意味をなしているのだ。
 最終的にDNA鑑定が物を言うわけだ。
 昭和20年8月6日出生の子の出生届が同年8月16日に広島市に届けられる。
 発端はここだ。
 彼は平と名付けられその弟が和と名付けられ同族企業を担うことになる。
 先に書いたとおり私は本作でいつ人が殺されるのだろうかと思っていたわけだ。
 そうならないものだから私ははっきり言ってこの話に飽きてしまったのだった。
 しかし四分の三くらいから話が俄然ストーリー性を帯びてきたのだった。
 経済小説、企業小説に慣れていない私は最後の朝ドラ理論的オチに参ってしまったのだった。
 本シリーズの第一作が交通事故を語っていたものだけに今回はどんなミステリーかと期待していたが、本作は何度もいうが、経済小説あるいは企業小説なのであった。
 戦争の惨さはきれいごとでは済まない。
 まして昭和20年8月6日の広島の件は本作に書かれてあるようなとおり一辺の表現で済むものではない。
 けれど戦争の惨さは本作において十分に描かれていたと思う。
 作者にとっては異種の作品になったけれど、こういう作品もあっていいんじゃないかと思った。





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最終更新日  2021.11.18 05:41:48
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