今日、何読んだ?

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2023.12.10
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カテゴリ: 今野敏

精鋭【電子書籍】[ 今野敏 ]

 いわく事件の起きない警察小説なのだそうだ。
 しかし警察内部の実情が事細かに書かれていて、リアリティ満載だった
 ヒーロー柿田巡査のそのもの怖じしない根性だけが取り柄みたいなキャラには、読み手も登場人物もみんな救われた。
 今野敏を読むと間違いなく取材源に警察官がいることがわかる。
 それはおそらくこれまでの経緯を踏まえるとどうやら警視庁警備部あたりかあるいは本庁かというところだろう。
 警察官であれば警察学校は誰でも通るところだから、詳しいのが当たり前。
 その後の実習生としての交番勤務及び署内勤務で飲食店に生安実習生が飛び込んでいくなどということはいただけない。
 この卒配しても実習という形をとるのは警察官としていきなり現場を踏ませたくないという思惑が働いているのだから、ありえない話でしたな。
 柿田が配属された署の、各課の彼の指導員の言は、まさに警察の第一線の警察官の真のことばでしょうな、ここまで取材したことは本当にすごいと思う。

 本作を事件を伴わない警察小説としたのは、けだし名案だった。
 その形をとったことにより本作がまた別のジャンルを生んだという思いもする。
 1970年代にアメリカの現職警察官が書いた、センチュリアン、という小説は映画化もされたが、まさに経験論からくるリアルであったけれども、本作はそれに比肩できる出来栄えになったのは、作者が警察の関係者でないことを鑑みると、すごい作品になった。
 快哉である。(9/29記)





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最終更新日  2023.12.10 07:43:53
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