高山義浩
今回の新型コロナウイルス感染症は私たちの社会が過密になっており、感染症に脆弱であることを教えてくれた。
私たちはワクチンや治療薬を心待ちにするばかりでなく、持ち込まれた感染症が自然に消えゆく社会を目指していく必要がある。
発熱などの症状があるときは外出自粛をこころがけ、学校や会社を休むのがあたり前の社会。
混雑を生じないように時間的、空間的に分散しており、自転車での移動が標準となるような都市設計。
在宅でできる仕事は、できるだけ在宅でやれるような業務管理。
出張を減らしてオンライン会議を定着させること。
咳エチケット、特に手のひらに向かって咳やくしゃみをしない心がけ。
外出した後と食事の前には手を洗う衛生習慣。
病院や高齢者施設に行くときは体の弱い人が集まっていることを認識し、とりわけ周囲への感染予防を心掛けること。
こうした暮らし方を身に着ける事が出来れば、ウイルスは持ち込まれにくくなり、持ち込まれても流行できずに消えていくはずだ。
これこそが、「新型コロナウイルスのある世界」で暮らすうえで求められていることであり、感染法に強い社会へと成長するために学び取るべきことだろう。
出口治明
全世界が直面している課題は共通して以下の3つだと思います
1つはウイルスは人を乗り物にしているわけですから感染を避けるためにステイ・ホームを要請するというのはまっとうな政策だということです。
人との接触がなければウイルスは移動できなくなります。
ワクチンや治療薬が見つかるまではステイ・ホーム以外の方策はありません。
二番目としてそのステイ・ホームが可能になるのはエッセンシャルワーカーと言われる人たちが働いていてくれるからです。
医療従事者を筆頭にスーパーで働く皆さんや流通にかかわる皆さん、食料品を生産している皆さん、あるいは交通・運輸を担当している皆さんなどそういう人たちはステイ・ホームが出来ないわけです。
だからそういう人たちにどのようにモチベーション高く働いてもらうか。
感謝と支援をどのように行うかが要請されます。
(中略)
3番目の問題はステイ・ホームはほとんどの人にとっては収入減になってしまうということです。
そういう中で誰が一番ダメージを受けるかと言えば、パートやアルバイトなどの社会的弱者であることは明らかです。
その弱者に対して所得の再分配政策をどのように短期間で設計、実施できるかということを今各国が競っているのです。
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