みなさま、長らくご無沙汰しておりました。その理由とは、書道のお師匠さんから、
日展
に出品しなさいと言われたからです。今回が初めての出品となるので、当然入選するはずがないのですが、若輩の私に「出しなさい」と言ってくれたお師匠さんの顔に泥を塗るような作品を出すわけにもいかないわけでして、そこで性根を入れて8月の半ばから9月の17日まで書きに書きまっくって何とか作品を仕上げたわけです。作品制作の途中の9月の半ばには、東京へ行って日展審査委員の雲の上の先生方の前で作品を見ていただき、ほんの二言、三言ですが批評もしていただきました。とても緊張しましたがね。そんなこんなで、暇を見つければ作品の制作をしてたので、ブログの更新もオンゲにもIN出来なかったわけです。
そんなこんなで、この1か月は書道三昧の日々を過ごしていたのですが、ここでようやく一息つけます。ですが、また今度は社中展があるので、その作品の制作に取り掛からなくてはならないのですが、まぁ、この連休にはさまれた一週間ぐらいはのんびりしても罰は当たらないでしょう。
で、昨日はと言いますと
読売書法展 中部展の祝賀会
に出席して表彰式の後、昼の1時から夜の7時過ぎまでビールとワインを飲み続けていました。最初は名古屋観光ホテルでの祝賀会、次は同じ伏見にあるキッチン松屋での2次会、そして〆は同じ伏見のお寿司屋さん(酔っていて名前が思い出せない)というコースで、アルコール:料理の比率が7:3の割合で飲みまくっておしゃべりを楽しんでいました。という次第で、当然、祝賀会に出席できるということは、私の作品が 読売書法展 に 入選 したということになるわけです。今回で6回目の入選となるのですが、 読売書法展 が臨書(昔の人が書いた作品や碑文に彫り込まれた作品を見て作品を作ること)を禁止した後はどうも入選率が低くなっていて、今回は2年ぶりの入選となりました。
読売書法展の中部展は今日、9月19日まで名古屋の栄の愛知県美術館と愛知県産業動労センター(ウインク愛知)で開かれていたのですが、私たち平の入選者は当然、ウインク愛知の方の展示でした。私は、祝賀会の前日の17日土曜日に観覧してきたのですが、愛知県美術館の方は広々としてお師匠さんや同じ社中の先生、先輩方の写真を撮ることは簡単だったのですが、ウインク愛知の方は展示スペースが若干狭くて、写真を撮るのに通路の幅目いっぱい、後ろの作品に触れんばかりに下がらないと作品全体が写せない状態でした。そのほかは、建物も新しく綺麗で良かったのですがね。という次第ですので、ちょっと恥ずかしのですが、私の作品を貼っておきます。

この書は、中国の隋の時代の正史『 隋 書 』の中の官位が高いか、またはその時代に特に活躍した有名人の生涯を紹介した『 列伝 』の中より、 田中芳樹 さんが書いた作品、『 【送料無料】風よ、万里を翔けよ 』(中央公論新社、2000年12月)なかで登場する 沈光 という人物を選んで書きました。 田中 さんのこの作品の主人公は、ディズニーの映画のモデルにもなった中国を代表する男装の麗人、 花木蘭 を主人公にした作品なのですが、その中で登場する 沈光、 字は 総持 という人物が魅力的であったので、ちょっと古典籍を調べて(司書ですからそのくらいは朝飯前です)最初の書き出しから書いたのが上記の作品です。訳や書き下し文は面倒だし、横書きなので今回は省略させていただきます。参考にした本の表紙は下記の通りになります。
この 沈光 という人は、『 隋 書 沈光伝 』の中で「 肉飛仙 」というあだ名が紹介されているほど身体能力に優れた人で、このあだ名は少年のころにお寺が建立された時、大きな法会が催されたのですがその際、一五丈の高さを持つ旗竿が立てられいました。ところが、どういうわけか頂点で紐が切れて旗が落ちてしまいます。その時、騒ぐ群衆の中から一人の少年が新しい紐を束ねて口にくわえ、まるで猿のように旗竿の頂点まで上がって紐を結びなおしたのです。そして、そこから両手を離して跳躍して空中で数回転地上に両手をついて着地したというのが、 沈光 その人でこうして、前記のようなあだ名がついたそうです。本当はこの記述があるところを作品にしたかったのですが、どうにも漢字のバランスが良くなくて、断念したという経緯があります。
つぶやきにしては、長くなりましたが 読売書法展 のような大きな書道展覧会では、何とか漢字だけは読める楷書や、書道を習ったことない人には何が書いてあるのかわからない唐代の漢詩を書いた行書・草書などが展示されています。でも、昨今は調和体といった近現代の詩、北原白秋や宮沢賢治などを書いた漢字かな交じりのわかりやすい作品もたくさん出展されています。また、私などは小説の登場人物をもとに史書調べて書くといった方法で、書を身近に感じてもらえるように努力しています。書なんて敷居が高いと思わずに、気軽に展覧会に足を運んでいただけるとありがたいです。
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