ぴゅあ*どろっぷ

去勢について


カイトは6ヶ月の時に去勢手術を受けました。

比較的若い頃に受けたせいか、カイトを参考に去勢するというお話を聞くことがあります。

そこで去勢について私の考えをちょっとだけまとめてみました。

参考になるかは分かりませんが、ご自身で調べたことなどと比較の上で色々考えてみてください。




■■去勢について■■



去勢の目的はただひとつ。子供を作れないようにすることだけです。


■メリット■
去勢したことによるメリットも多く、不妊手術として以上に効果を期待されることも多いようです。



■前立腺の病気、精巣・肛門周辺の腫瘍の予防、 会陰ヘルニアの予防


去勢することにより、生殖器はもちろん、周囲の病気を予防することが出来ます。

比較的高齢になってから発症することも多く、いざ手術と言う時に『高齢で麻酔に耐えられるか分からない』となる可能性があります。

絶対病気になるわけでもないですし、ただ病気の予防のためだけに去勢してしまうのはどうかと思います。



■性的欲求によるストレスを避けられる


雌犬がヒートの時など、雄犬は寝られない・餌を食べられない・吠えるなど、相当興奮するらしいです。

カイトの場合雌犬の匂いなどは関係無しに性欲が強かったらしく、頻繁にマウンティングをし、射精しながら歩いていました。

そのうちマウンティングしなくても射精したり、勃起したまま戻らなくなったりしました。

戻らないまま乾燥してしまうと、もう中には入らなくなってしまうそうです。

また、包皮炎を繰り返すようになり、カイト自身が興奮することをストレスに感じているのが分かりました。



■マーキングやマウンティングを減らすことが出来る


去勢後1ヶ月はホルモンの影響で変わらないそうです。

習慣になってしまっている場合は回数は少なくなっても完全にはなくならないそうです。

マーキングやマウンティングに関しては去勢をしていなくても躾け次第で減らすことが出来ます。




■デメリット■

良いこと尽くしのようですがそれなりにデメリットもあります。


■子孫を残すことが出来ない


当たり前のことですが、どんなに望んでももう子供を作ることは出来ません。

去勢しなければ良かったと思ってももう戻ることは出来ないのです。



■麻酔のリスク


現在は麻酔の事故で愛犬を失うことはほとんどなくなりました。が、麻酔によるアレルギーやその時の体調により事故が起こる可能性もあります。



■ホルモンの影響で太りやすくなる


これは一般によく言われていますが、性欲が食欲に変わって良く食べるようになるそうです。

食事や運動を気をつければ肥満になることは無いと思います。


私のお友達のチワワちゃんは去勢が原因で皮膚病になってしまいました。

ホルモンの影響や手術に使われる糸など、原因はさまざまです。






■■カイトの去勢■■


私なりに、カイトは猫背であり、体格も大きく、性格も内向的で、繁殖犬としては不適切であると判断しました。

飼い主がしっかりしていれば不必要な繁殖は防げますが、私は去勢を選びました。


今思えば私は去勢を急いでいたような気がします。

いずれはするのであればマーキングする前に・・・と思っていたのかもしれません。

一度性行為を覚えてしまうと止めさせるのは困難であると聞き、そうなる前に・・・と思っていたのかもしれません。

しかしながら健康な体に人間の勝手でメスを入れることには抵抗がありました。

何か理由が欲しかったのですが、陰睾丸でもなく、かみ合わせ・関節などにも異常が無かったので一時は去勢を見合わせました。


その後、マウンティングがひどくなり、キャンキャン鳴きながら1時間ほど腰を振り、フィニッシュ後にヘコヘコしながら寂しげな目でこちらを見つめるのが悲しかったです。



勃起したまま戻らなくなり病院に行ったり、何もしていなくても射精したり、この子にとっては去勢するほうがいいだろうと判断しました。




■■去勢前■■


前日の夜から餌を与えない・当日は水を飲ませないように指示されました。

病院に連れて行くと食事を与えていないかの確認の後、大した話も無くすぐに連れて行かれ『明日迎えに来てください』と言われました。

日帰りだとばかり思っていたのでびっくりしました。


いくら簡単な手術とはいえ、麻酔から覚めなかったら、ホルモンが崩れ病気になったら・・・など迎えに行くまでは心配でした。




■■去勢後■■


朝お迎えに行くとケージの中でガタガタと振るえ大粒の涙をこぼしていました。

餌にも手をつけておらず、私を見つめる目は憎んでいるようにさえ見えました。

手を差し出しても後ずさりするばかり。去勢しないほうが良かったのでは?と後悔しました。



手術の痕を見ると、傷は思っていたよりも大きく、病気になってからでも良かったのでは?と思いましたが、
高齢になって発病し手術することになった場合、麻酔のリスクは今よりも大きいことを考えるとこれで良かったと思えるようになりました。

不信感でいっぱいの瞳で見つめるカイトに、去勢して良かったと思える理由が何でも良いから欲しかったのかもしれません。



家に帰ってからは私に対する不信感と傷の痛みで、ベッドから出てくることはありませんでした。

トイレまで歩くことが出来ずベッドでお漏らし。ウンチも家ではしませんでした。

痛みがなくなってくるにつれ、2人の仲も戻っていきいました。



縫い痕も全く分からなくなった今、去勢してよかったか・・・と言うとはっきりYESとは言えません。

でもしなければ良かったという後悔はありません。

きっと老犬になったときに『あの時しておいてよかった』と思えると思います←希望です・・・







この下画像有りです。それほどグロくはありませんが見たくない方はご注意を。



















































去勢前

ハッスル後のカイト。悲しい目をして見つめてきます。

根元までガッツリ露出してます。意思とは関係なく動いています。














去勢後

カラーをしていたにもかかわらず舐めまわして炎症をおこしてしまいました。

痛かったのか、袋の部分だけをペロペロ舐めていました。傷口は絆創膏が貼ってあるので無事です。

軟膏を1日数回つけ、1週間ほどで治りました。



抜糸後です。炎症はだいぶ良くなっています。
傷口もとても綺麗です。



家に帰ってからは一日中上目遣いでした。
トイレにもいけず、毛布でお漏らししていました。
少しずつ少しずつ、去勢の傷も心の傷も癒えていきました。




取り出した精巣と精管。今も冷蔵庫に保管してあります。




術後の日記はこちらからどうぞ♪


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