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見出し:インディが最後の冒険で手に入れた宝物。ジェイムズ・ローリンズ著、漆原 敦子訳『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』(ハヤカワ文庫) 本書は、劇場公開を間近に控えるインディ・ジョーンズ待望の最新作のノベライズ版である。個人的にも待望している身としては、自覚的にネタバレに身を投じる、というのはおろかなことだと知りつつ、いちはやく手に取った次第であるが、こうした後に回すべきお楽しみ、それも、圧倒的に映像文化の申し子に違いないインディの活躍を、あえて映像を見る前に、しかも活字で予習してしまうにもそれなりのワケがある。 ここのところ、劇場公開されたインディ・ジョーンズのエピソードのノベライズ版三作を文庫で一気に読んだ。その感想はすでに記事公開したが、それは必ずしも文庫版に好意的な内容ではなかった。しかし、一つ分かったことは、いかに画面の中でしか暴れられないインディではあっても、それは同時に映画というフォーマットに縛られることを意味している。 具体的に言えば、劇場公開用作品として捉えた場合、あきらかに不必要であったり、説明的であったり、求められるテンポを乱すような細かい設定やシーケンスは、映画では省略あるいは編集されてしまう。映画と文庫を切り離せばどうということはないが、包括的に作品世界に触れたいという場合、このカットや編集は痛い。それを痛切に感じたのが、実は先に記事に挙げた『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』のノベライズ版を読み終えたときだった。映画に登場しない背景や心理描写が、文庫にたくさん置き去りにされていたのである。 かくて、インディ最後の冒険となるであろう最新作は、映画を観る前に、おそらくは語られることがないであろう細かい設定まで知っておきたいという思い抑えがたく、「先読み」する運びとなったのである。そして、読み終えてみて、やはりこの最新作には、文庫でしか拾えない“インディの老い”、“人生という名の冒険の総括”が克明に刻み込まれているという確信がした。 そう、今度の作品は、インディ・ジョーンズというタフガイの“老い”が最大のテーマだ(実はある事柄の和解、恢復もテーマだが、それはここでは書かない)。この“老い”の扱い方は、前作で和解した父・ヘンリーが魅せてくれた“老い”とは違い、よりリアルで切実なはずだ。したがって、我々はインディ・ジョーンズ・シリーズに“老い”という要素が入ってきても、作品の若々しさがいや増すだけだということを予習しているが、それは予習にはならないのである。 これだけ世界が待ち望んだ最新作において、インディに何を探索させるかについては、ルーカスとスピルバーグの間で、かつてのそれとは比較にならない、本質的な意見の食い違いがあったと聞いているが、展開そのものは、まさにインディ節。少しアナクロニズムではないかと思うほどに、スリルまたスリル、お約束のカーチェイス、どんでん返し。これも長年のファンへのサービスだろう。そう、この『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』は、インディ・ジョーンズ・シリーズそのものへのセルフ・オマージュなのである。そうして、最終的にインディが探し出し、手にするものは、“老いとの共生”であり、“老いの受容”であり、欲しながら一番手が届かなかった“絆”なのではないだろうか。(了)インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国【予約】超特大、最安値!!SideshowToy社1/4 スケール・プレミアム・フィギュア/インディ・ジョーンズ レイダース/2009年1月)【送料無料】【10%OFF】ARTFX インディ・ジョーンズ/「レイダース 失われたアーク」【送料無料】【10%OFF】ARTFX ヘンリー・ジョーンズ/「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」インディージョーンズ 鞭プロップレプリカインディージョーンズ なたプロップレプリカインディージョーンズ レプリカ帽子 レギュラーエディション Mサイズ■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/30
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最近友人から聞いた情報。昔懐かしいラジコンの話。我らラジコン世代(というより、ちょっと年上のお兄さんたちが愉しんでいるのを羨ましく眺める世代)にとって、タミヤとか京商とか、もう憧れそのものでしたね。そのタミヤが、Qステア(チョロQの赤外線ラジコン)というパッケージでミニラジコンを出してる。そこに、私たちが遊んだモデルのディフォルメバージョンが加わっているというのです!! ラインナップに驚きました。グラスホッパー!!ホーネット!!マイティフロッグ!?あぁ、あの頃一番憧れだったホットショットまで!! もう欲しくて欲しくてたまらず、ようやく買ってもらったラジコン。私がホーネットで、弟がグラスホッパーでした。カタログを兄弟で眺めながら、どっちがどのモデルにするか、議論を交わした楽しい時間。あの時代は名機が揃ってたんですよね。京商のモデルは、お値段も張ったし、ちょっと子供には手が出ない、というか大人向け!!というイメージが強かったような記憶があります。 とにかく充電池が全然長持ちしないことと、プロポの扱いが難しくて、実際にはハマれなかったラジコン。それでも、あの重量感やマシンの質感に痺れて、子供心に嬉しかったです。 現在Qステア、ラジコンシリーズでは6種類が発売中(価格も2000円以下…隔世の感あり)。個人的にはマイティフロッグのちょっと前くらいのモデルもラインナップに加えて欲しいなぁ。(了)Qステア スターターセット(タミヤRCバギー/ホーネット)Qステア スターターセット(タミヤRCバギー/グラスホッパー)Qステア スターターセット(タミヤRCバギー/マイティフロッグ)Qステア スターターセット(タミヤRCバギー/ブーメラン)Qステア スターターセット(タミヤRCバギー/アバンテ)Qステア(タミヤRCバギー/ホットショット)■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/29
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ここ数日、暑いですね。先日トロピカルマリアさんのトロピカルジュースを試飲させていただきました。コロンビアやブラジル産のトロピカルフルーツのジュースを取り扱っているトロピカルマリアさんでは、マンゴーやグァバ、パッションフルーツなどメジャーなフルーツはもちろん、日本ではあまり馴染みのないフルーツのジュースも楽しめます。この日、試飲させていただいたのは、モラ、グアナバナ、それにパッションフルーツのジュース。 モラは、別名アンデスブラックベリーと呼ばれるベリー系のフルーツで、果汁は赤ワインのような深み。これがポリフェノールを多分に含み、眼精疲労にも効果があるとか。で、色からして酸味が強いのかな、と思っていたら、これが濃厚なアセロラのようなさわやかな酸味が舌先に広がったかと思うと、舌の奥の方では唾の出るような持続的な酸味が感じられず、とてもさっぱりした味わい。香りも良く、暑い季節にピッタリ。 一方、私の中ではチャレンジだったグアナバナ。見かけからしてドリアンの親戚のような…。白い果汁は、ミルクとミックスされてますますクリーミーに。トロピカルフルーツ特有の臭みを警戒していた私ですが、口に含むと、ソフトでやわらかい甘みが口中に広がります。ん?これ、どこかで同じフレーバーを味わったことがある…。カスタードクリーム???と思っていたら、あとで説明書きを読むと、やっぱり「森のカスタードアイス」と呼ばれているとか。食物繊維を含み、女性にも人気とか。予想に反して口当たりもさっぱりしていました。パッションフルーツも美味でしたが、私はモラにハマりました。トロピカルマリアさんでは、ほかにも、珍しいフルーツのジュースが飲めるそうで、個人的には木トマトとフェイジョアの二種類が気になっています。 トロピカル・フルーツ、というと、どうしても枕詞の「トロピカル」が効力を発揮して、「トロピカルだから」飲める(=ガマンできる)、というフルーツジュースが多々あることも事実。でも、この日試飲したフルーツは、そんな枠組みをすべてはずして、純粋にフルーツジュースとして美味しいと思いました。 いま、東京八重洲のフォークトークでも、トロピカルマリアさんのジュースが飲めるようです。東京ではほかに、明治屋丸ビルや銀座プランタンなどにスタンドやショップがあります。(了)フレッシュなマンゴーを冷凍しました。食べたい分だけ解凍すれば、いつでもおいしいマンゴーが食べられます♪トロピカルマリア マンゴーチャンク■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/28
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見出し:型破りインディ、ページを抜け出し東奔西走。a:キャンベル・ブラック著、秦 新二訳『インディ・ジョーンズ レイダース 失われた聖櫃』(ハヤカワ文庫)b:ジェイムズ・カーン著、山田 順子訳『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』(ハヤカワ文庫)c:ロブ・マグレガー著、大森 望訳『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』(ハヤカワ文庫) 訳が悪いわけではない。ましてや原文が。そうではなく、この作品、世界観、そしてすでに感覚してしまったイメージが、活字というメディアと合わないのだ。あのお家芸とさえ呼べるスピード感やスリリングな様、それらをさりげなく予感させ助長する間。これらは、映像においては、役者の演技、身振り一つや表情一つ、実に数コマで表現されるが、文字で追うとなると冗漫で、きわめて説明的なのだ。 読んでいてどれも、それこそトロッコが、急ブレーキでガタガタと音を立てて軋り、小石に躓くように、まるで一向に話が展開しないような気がしてしまう。 さてこのインディ・ジョーンズシリーズもまた、スター・ウォーズと同じく、映画化されない関連エピソードが多数文庫化されている。しかし、これまたスター・ウォーズと同じく、同作品は私にとって映画ありきなので、それらを網羅することはしないが、改めて、映画化されたエピソードを原作で読み直して、冒険活“劇”の力を思い知った。本で読んでも面白かった、怪傑ゾロ』や『スカラムーシュ』、飛躍して『アルセーヌ・リュパン』シリーズと同じ系譜と勝手に大きく括っていたが、この型破りの冒険学者は、きわめてユニーク、まさに唯一無二の“オレ流キャラクター”と再認識したのである。 映画でしか、いや映画でこそ、インディアナ・ジョーンズは躍動し、滾る情熱と漲る生命を得ることができない。ゾロやリュパンとは異なり、映像文化世代の申し子らしいヒーローぶりである。 と言いつつ、一応劇場最新作『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』の原作もこれから読むつもりである。また著者・訳者の名誉のために付記しておくが、 『インディ・ジョーンズ レイダース 失われた聖櫃』と『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』(特に前者)は、映画と切り離したとしてもなかなか面白かった。『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』をやけに退屈と感じたのは、初めて映画館で観てひどく興奮したインディ映画が、この『魔宮の伝説』だったから、というハンデがあるのかも知れない。(了)インディ・ジョーンズ レイダース失われた《聖櫃》 インディ・ジョーンズ魔宮の伝説インディ・ジョーンズ最後の聖戦【予約】超特大、最安値!!SideshowToy社1/4 スケール・プレミアム・フィギュア/インディ・ジョーンズ レイダース/2009年1月)【送料無料】【10%OFF】ARTFX インディ・ジョーンズ/「レイダース 失われたアーク」【送料無料】【10%OFF】ARTFX ヘンリー・ジョーンズ/「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」インディージョーンズ 鞭プロップレプリカインディージョーンズ なたプロップレプリカインディージョーンズ レプリカ帽子 レギュラーエディション Mサイズ■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/23
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先日、インディ・ジョーンズシリーズ最新作『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』について書いていて思い出したこと。 確かに、リアルタイムで初めて見たシリーズ作品は『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』で、これは確か夏休み映画のような扱いで、一に連れられて観に行ったような記憶が。あの当時は二本立てが当たり前だったけれど、今はなかなかないですね。そして当然、インディの魅力の前に、二本立てのもう一本は記憶にないのです。 その後『レイダース 失われた聖櫃』は、寛大なるクラスメイトの家で鑑賞。あ、そういえば、『スター・ウォーズ』も、リアルタイムで観たのは二作目(だけど、結果的にはエピソード4…)が最初で、その次に一作目、そして三作目、という順に観たっけ。 で、我等がインディ三作目『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』、観たには観たけどどこで、どう盛り上がり、どんなシチュエーションの中で観たか記憶がなかったのです。この日本においては…ですが。 色々と記憶をたぐり寄せていたら、なんと『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』は、ニューヨークで観たことを想い出しました。道理でこのタイトルを、劇場の看板で目にした記憶がないわけだ…。 当時は日米同時公開だとか、世界同時上映なんてのは珍しく、大概アメリカで公開されて、しばらくして日本で公開、というのが定番。まぁ、ネットなんかもなかったので、情報は限られていましたし、お預けを喰らったようなもどかしさはありましたが、それなりに小出しにされるわずかな前情報だけを元に、ワクワク感を募らせることが出来ましたから、待たされることもまた楽しかったのです。 『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』もまた、日本での話題は先行していましたが、公開は日米でラグがあったんじゃなかったかな。ともかく、その当時高校生になったばかりだった私は、母の弟や妹がニューヨークやニュージャージーにいたこともあって、夏休みを利用してアメリカ遊学をしたのです。遊学と言っても、ちゃんと一ヶ月間、英会話のプライベートレッスンに通って、勉強もしながら、美術館巡りをしたり、ミュージカルを観たりして過ごしたワケですが、『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』の大ヒット上映が重なっていたのでしょうか、とにかくわざわざアメリカまで行って、向うの映画館で観たことを思い出したのです。 内容が内容なので(笑)、まぁ当時の私でも字幕なしでも困りはしなかったと思いますが、とにかくその足でタワーレコードかどこかメガストアに行って、サントラを買った記憶まで甦ってきました。あの当時は、CDなんかも海外で買う方が安かったり、輸入版にステイタスがありましたよね(日本ではリリースされない作品があったり、日本盤が出る前に新曲チェックができたり…)。 まだCDが、今のように無茶苦茶に普及していたり、特典や仕様に工夫を凝らした時代ではなかったですけれど、少なくとも日本盤では目にしていたライナーノーツが、アメリカで買った『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』のサントラにはまったくついておらず、コンポーザーやアレンジャーなどのクレジットがビッシリ書いてあるだけ、あとは劇中のスチールが数枚レイアウトされただけのライナーノーツにちょっとガッカリした記憶も(苦笑)。 インディ・ジョーンズを肴に記憶を掘り起こすと、一種の“記憶の考古学”ができますね。おっと、うまい(笑)。いや、そんなことねェか。 余談ですが、前売り券、買っちゃいました。過去三作を網羅したノベルティのブックレットが付いてくるんですよ。 内容的には、一部子供っぽいかなぁ、とか思ったりもしましたが、まぁ限定品ですし、何より、この子供っぽさを刺激する仕掛けこそが、「当時子供だった、大人になった私」の子供心を覚醒するわけで…。(了)インディ・ジョーンズ PansonWorks インディ・ジョーンズ 完成品 コトブキヤ版《予約商品06月発売》インディ・ジョーンズ PansonWorks ヘンリー・ジョーンズ 完成品 コトブキヤ版《予約商品06月発売》 レイダース 失われたアーク インディ・ジョーンズ 簡易組立キット コトブキヤ版【05月予約】 25%OFF! インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 ヘンリー・ジョーンズ 簡易組立キット コトブキヤ版【05月予約】 25%OFF!【予約】【20%OFF】【送料無料】インディ・ジョーンズARTFXシアター レイダース失われたア-ク《聖櫃》/コトブキヤ■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/21
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最近なぜか雑誌では映画関係のコラムや記事を書くことが多いのです。それもウェスタン・ムービー。といっても、あの“西部劇”ではなく、いわばそれらにオマージュを捧げた現代の作品。モダナイズドというか、まぁリバイバルしたウェスタン・ムービーです。そんなことが続いたので、その勢いを駆って、サルマ・ハエック&ペネロペ・クルス主演の“セクシー・ウェスタン”(とコピーにありました)、『バンディダス』を観ました。実は、ウェスタン・リバイバルって、一歩間違うと思いっきりB路線の作品が多くて、『バンディダス』も全然期待していなかったんです。流れからいって、後学のために一応押さえておくか、という程度。 なんかね、ゾロなんですよ。雰囲気が。音楽まで、ジェームズ・ホーナーみたいなんですけど(笑)。 でも、結果としては、実はすごくよく出来てる作品。凡百の作品とは違います。主演女優がすでに豪華なのに、それに頼っていないどころか、それぞれの演技達者振りや個性をうまく引き出してます。フランスでも大喝采をもって迎えられた、このユニークなウェスタン・ムービーが、日本で公開されなかったのが不思議です。 テンポもいいし、きちんとウェスタン・ムービーの遺伝子を受け継いだ、セオリーを外さない筋立てになっているし、脇もいい。サム・シェパードがイイんです。もちろん、主演女優二人のお色気テイストもありますけど、これはセクシーというよりタフだったり、コケティッシュの範囲で、それはこの二人が、すでに演技面で十分に成熟し、また評価されているからでしょう。 もしこの作品が、サルマ&ペネロペ、駆け出し時代の作品のDVD化だったなら、それこそコピー通りに、お色気中心のドタバタ・セクシー・ウェスタンで終わっていたかもしれない。でも、大女優になって一目置かれている演技派二人が、Bの線ギリギリのラインで遊ぶ。かえって聡明さや貫禄を感じてしまうワケです。 決まりきった、所謂ステイタスの高い役やロールモデルを、スノッブな監督に撮ってもらい続けても十分評価を維持できる二人が、あえて今、ウェスタンに取り組んだことに大きな意味があるような気がします。日本でも劇場公開されれば、女性ウケ良さそうだったのになぁ。ウェスタン・ムービーの女性ファン層がグッと厚くなったと思うと、惜しいです。必見。(了)バンディダス(DVD) ◆20%OFF!【DVD】ギャング・オブ・ローズ/リル・キム▲こちらも異色。■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/20
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見出し:若さの残酷に共感できない、という凄惨さ。レイモン・ラディゲ著、新庄嘉章訳『肉体の悪魔』(新潮文庫) 若くないつもりでも、瑞々しさを失ったつもりもない。だが、文学にはよむべきタイミングという意味で、“読者の旬”というものがあり得るのだということを久しぶりに味わった。ラディゲの『肉体の悪魔』を開くのは、15年ぶりくらいかも知れない。久世作品にあてられて、これまた恐いもの見たさのような感覚で久しぶりに手に取ったのだが、やはり、そこに映ったのは、共感はしないまでもどきどきしながら巧みな真理描写を追いつつページを繰ったかつてのあの高揚感を、いまやすっかり失ってしまった私の姿だった。 月並みな言い方がだが、誰にも訪れるあの不安定な時期だからこそ読めた『肉体の悪魔』。己の内に飼う肉体の悪魔と闘ったいたから、主人公の、マルトの魔性が心で理解できた。作品の中に、曲がりなりにも身を置くことが出来た。それが、今はもうできない。ラディゲ、わずか20年の生涯の中で、その晩年(なんとグロテスクな表現だろう)でありながら同時に、突けば果汁の滴り落ちんばかりに充ちた“悪魔の年頃”であった16歳から18歳にかけて書かれた本作は、読者を選ぶ作品だったのに違いない。 失いつつ得たものもある。かつてはメインディッシュの添え物としてほとんど記憶にも残っていなかった戯曲『ペリカン家の人々』の、きりりと締まったボリュームの中に詰められた、スリリングでスピーディな展開。そこに、嘲るような怜悧なエスプリが利いて素晴らしい。これは、もしかしたらこの年齢だからこそ珠玉として味わえるようになったのかも知れない。もっとも、これまたラディゲは私の年齢に遠く及ばない若き日にこの作品を遺したのであるから、本人がいかにそうした風評を嫌がろうと、早熟と呼ばずには溜飲が下がらぬというものだ。(了)肉体の悪魔改版■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/19
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『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』、今から期待大なんですよ。私の世代にとって、冒険映画=インディ・シリーズですから。 リアルタイムで観たのは『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』でしたが、なんといってもあの大量の虫の洞窟や猿の脳味噌の宴など、驚くような話でしたが、私をして、将来の夢は考古学者だ!!と奮い立たせた名作、そんな想いに共感してくださる読者もあろうかと思います。 遡って『レイダース』を観たのは、『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』を観た後、当時AV関係で突出した環境にあった友人宅で、ビデオかレーザーディスクで鑑賞させてもらった記憶が。 私は断然スター・ウォーズ派なんですが、インディ・シリーズも特別。スター・ウォーズが、SF冒険活劇であっても、それと接するときは一種の宗教体験のように、ちょっと崇高なものであるのに対して、インディ・シリーズは、もう手放しに、ワクワク感で迎えることの出来る、あくまで私のとってのハリウッド黄金期を感じさせてくれる映画。 個人的には、『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』がお気に入りで、ショーン・コネリー演じるインディの父・ヘンリーが良かったんですよねぇ。最新作には出ないので残念。でも、『レイダース』で、インディとイイ仲になったマリオン役で、カレン・アレンが再登場するなど、コアなファンも気になる仕掛けが満載のよう。 かくいう私は、早速原作を読み直しながらスタンバイしているところです。『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』の原作も、5月23日に刊行されます。(了)【予約】【20%OFF】【送料無料】インディ・ジョーンズARTFXシアター レイダース失われたア-ク《聖櫃》/壽屋コトブキヤインディ・ジョーンズ レイダース失われた《聖櫃》 インディ・ジョーンズ魔宮の伝説インディ・ジョーンズ最後の聖戦アドベンチャーズ・オブ・インディ・ジョーンズ コンプリートDVDコレクションメイキング・オブ・インディ・ジョーンズ(仮)■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/17
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過日の『ルーヴル展』と同じように、今回もまた終了間際の滑り込み。数日前、『ウルビーノのヴィーナス』展に足を運んできました。ここのところ東京は春を忘れさせるような悪天候続きでした。そぼ降る春雨の中、季節に合っても気温に合わない春物をはおって、とぼとぼ向かった国立西洋美術館では、おなかいっぱいになるほどの美女軍団が出迎えてくれました。 何でも、ウフィツィ美術館所蔵の、ティツィアーノによる“ウルビーノのヴィーナス”を日本で見るチャンスはもうないだろう、などという前評判があったりもしたわけで、だからというわけでもないのですが、やっぱりこれは観ておきたい、という思いに駆られ、前日に仕事のピッチを上げておいて、時間を作って足を運んだのです。 しかし何でしょう。これだけの美女に囲まれるというのも、それはそれでなんだか落ち着かないもので…(後半に展示されたヴィーナスは、ルックス的にはあまり好きになれませんでしたが)。 ヴィーナスというのは、これまた私が好きな聖母像と同じように、繰り返し描かれてきたテーマでもありますし、またそこには、神話の女神でありながら特定のモデルが投影されていたり、あるいはマニエリスム的なスノッブな謎かけが込められたりしていて、それ自体実に興味深いのですが、こうしてヴィーナス・モチーフばかりで企画展示をするというのは、西洋美術史において、美や官能というものが、どのように描かれ表現されてきたかの変遷を、実物を前にして、ある程度一気におさらいできるという点で、なお楽しいものでした。 お目当て&目玉の、ウフィツィのヴィーナスはもちろん素晴らしかったですが、そのほかにも素晴らしい作品が多々ありました。女性の裸身の描き方にも、時代によってトレンドがあり、それらは同時に、その時代の美の基準を表しているのですが、特に古代の彫刻など、首から下はあんなにも艶かしく、あるいは躍動的に表現されているのに、なぜ表情だけはどれも彫刻以上の何かも感じさせないほどつまらないのだろうとか、その一方で、美の女神を描くと言っても、これはつまりその多くは枕絵=身体的・現世的官能に直結するものではないか。絵画と彫刻で鑑賞者に抱かせるリアクションにも役割の違いがあったのだろうか…などと想像を巡らせたりしながらじっくり堪能して来ました。 ところで、挿絵にヴィーナスが描かれているということで、フランチェスコ・コロンナの『ヒュプネロトマキア・ポリフィウス』が展示されていまして、これは個人的には嬉しかったです(当ブログのタイトルの元ネタにもなっていますので)。(了)オンリー・コネクト…■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/16
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見出し:だから、怖いもの見たさはやめておくべきだった!! 久世光彦著『怖い絵』(文春文庫) だからやめておくべきだったのだ。やっぱり怖かったのだ。そう、私は久世光彦が苦手なのだ。私自身もたくさん読んだわけではないが、久世光彦の文章は、根底の部分で私を慄然とさせる、ある意味不快感があるから生理的に受け付けない(それは、 つまりは久世光彦の世界観が、強烈に洗練されユニークであるがゆえなのだが)し、その美学には、私とは対極にある匂いがし、彼を読むときいつも、なんともいいがたい息苦しさを伴ってしまう。もう読むまい。そう、いつも思うのだ。 単純に「怖い」という意味では、中野京子著『怖い絵』よりもはるかに怖い絵の話が登場する。というよりも、結局、この絵のここが怖い、あれが怖くなかった、ということではなく、久世光彦が怖いのだから、、もうこの一冊まるごとが怖くて怖くて仕方がないのである(ところどころに意図的に配される、読者の無意識を騒がせる布石やシークエンスが、じわじわと大きな演出につながる仕掛けなどには脱帽してしまう)。 そうして私はつい久世光彦を避けてしまうのだが、今回はただ、中野京子版『怖い絵』を読んだから読んだ、そんな軽い動機だったのに、やっぱり、それこそ久世風に言えば、粘っこい陰鬱な雨のように重苦しい話が、儚く情けない蝋涙のような私の臆病にのたくってまとわりつき、冗談のように無垢な頁から久世の文章が、印刷された文字の一字一字が、まるで何もかもお見通しとばかりに何千、何万もの目となって私の怯懦を、稚い性欲を伴って窃視しているかのようなのだ(我ながら大袈裟だが…)。 振り返って、軽い動機があったにせよ、結局なぜ久世光彦の『怖い絵』を読んだか。怖くて仕方がない久世光彦の侵入を、恐いもの見たさの衝動が抑えることができなかったのである。(了)■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/14
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見出し:絶対に、これは独り言だ、と思った。鹿島茂著『乳房とサルトル 関係者以外立ち読み禁止』(光文社知恵の森文庫) 鹿島茂による、所謂薀蓄本である。この人にかかると、卑近なテーマも、ごく日常的な話題も、素通りは許されない。乳房もハンバーガーも、サルトルの『嘔吐』も、映画『シェーン』もラーメンも、同じ地平で語られる。 私は常々、「知」ないしインテリジェンスというものは、点としての雑学の多少ではなく、線の張り巡らせ方の柔軟さと、それが描く美しさだと考え、また言い続けてきたが、この一見軽薄そうな(失礼!!)本には、まさにそれがあるのだ。一本の線があれば、点たる雑学や知識(つまり、単体では薀蓄としてしか成立しない事柄)が、意外な広がりへとつながっていく。それを読者として鳥瞰すると、そこにはテーマの身近さを忘れさせる豊穣なタピストリーが織り上げられていることに気付く。 かといって、難しい本では断じてない。楽しい読み物なのだ。ふたたび、テーマはどれも「たかが」であるが、「されど」な奥行きを宿していることに気付かされる。なるほど、「たかが」な点を、「されど」と線に結ぶ一つのドライブは、「なるほど」で済ますことなく、その先に執拗な「なぜ」を投げかけることであったかと初心に返らせてくれる、一冊であった。 ところで、私は本書をパラパラとめくりながら、これは絶対に独り言の産物だ、と思った。どんな小さなことや、取るに足らないことにも、「なんでかなぁ」とつい首を突っ込みたくなる人間の、あのぼやき。誰に聞かれるでもなく、ましてや誰かに聞かれていることを意識などしない、独り言。私自身が、まさに独り言が服を着て歩いているような人間なのだから、この直感は間違いないと思っていたら、やはり本文の中で筆者によるそのような言及があった。 ここで膝を打ちたかったのだが、そうはいかなかった。本書の最後に南伸坊氏による本書の解説が掲載されているが、何のことはない、いまこうして書評として書いてきたことも、あるいは私が「したり!!」と膝を打とうと得心したことも、なんとすべてこの解説に書いてあるのだ。 一言一句もらすことなく、まるで私が書こうとしていたことを言い当てられたかのように、すべてが先に解説されていた。重ねて言うが、一言一句違わないのだ。かつてこれほどまでに、ぴたりと書きたいことを誰かに代弁してもらった、という経験はない。そういう意味で、解説もまた衝撃的な一冊であった。変な話だが、この本について私が書きたかったことに興味がある向きは、実際に本書を手にとって、まず最初に解説を読まれることをお奨めする。(了)乳房とサルトル■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/14
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話は、昨年末からあった。それが具体的な形になったのはこの春のことで、3月末から5月頭にかけて、さる恩人の自費出版の編集をさせていただいた。 自費出版の編集や監修は、それほど多くはないが、過去に10冊以上は手掛けているが、これはこれで実に楽しい。流通ベースではないが、それぞれ著者の思い入れ強く、時にはプロの知識や文章力を凌駕するほど重厚で、体温があり、メッセージに富んだものが現れるからうかうかしていられない。 私が担当させていただいた自費出版の多くは、団塊の世代や戦中世代の方が多く、したがって、私などは孫に等しい立場から、リアリティに溢れる個人的体験や見識について、編集者として首を突っ込む羽目になる。そうしていつも思うことは、先人先達の知恵や経験というものを、間近で追体験したり、疑似体験させていただける編集という仕事の面白さである。 大抵、私の場合はご指名で編集を任されるケースがほとんどだ。直接の知っている方や、その方のクチコミでお話をいただき、お引き受けする。 そのケースもユニークで、したがってセオリーなどなく、ケースごとに、作品ごとに編集者としてタッチするマインドは異なるが、いつでも考えることは、こうして自分のお金を使って、何より第三者に自己をさらけ出してくれる著者がいる。その著者の情熱や描くイメージに、どう応えるか、自分の持つ能力のどの部分を、どこにどの程度提供するのが満足度につながるか、ということである。それは、私が本を出したときもそうだったし、私の知る編集者の方たちの仕事ぶりを見て、編集者という存在が、本を作るに当たっていかに重要なポジションにあるかを肌身にしみて知っているからである。編集者なくして良い本は出来上がりはしない。 今回は、駆け出し時代にお世話になったある会社の会長のプライベートな一冊。多趣味で凝り性、几帳面で入念、何より徹底的に心配りの方である。相手に気を遣わせないために、先に気を遣いながらそのことをその場では決して悟らせない。かといって、お堅い人物ではなく、実に風流で、詩をよくし、言葉を愛する文化人であられる。出会いをいただいて以来、人生の節目節目で目をかけていただいた。不肖、私が会社を経営する際にも、私の共著が出版された時も、いつも一番最初に「まずは小さく祝おう」などといって、祝宴を開いてくださる。その真心に惹かれ、いつかご恩返しを、と思いながら今日まで来た。 「○○ちゃん、これどう思う?」という問いかけに信頼を感じながら、何とか希望の日に出版を間に合わせたい、と現場と連携して士気を高めてきた。出版社は、すでに長いお付き合いをいただいている会社で、担当者は、温厚な佇まいでありながら、作品と、何より著者に惚れ込んだら後に引かない情熱家である。今回も多大なヘルプをいただき、先週末無事校了となった。 今回の編集作業の中で、果たしてどれだけのご恩返しを会長にできたのか、これは自分では答えが出せないが、もしかしたら、この仕事に携わる間、こうした素晴らしい出版社や協力者との絆を育んできたことが、恩返しに繋がっているのかもしれない。 出版は5月末。今から出来上がりが楽しみである。(了)■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/13
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仕事では一眼デジカメを使うことが多くなって、そこそこスペックの高いコンパクトデジカメの出番が少なくなった。それで、これまで使っていたデジカメを両親にあげることにしたが、そうは言っても普段使いのデジカメが手元にないのでは困る。仕事で使うことはない、と考えた場合、取り回しがよく、それまで私の生活にはあまりなかった「気軽に写真を撮る」という新たな楽しみに応えてくれそうなデジカメを買おうと決めた。 これが、GWの間にしたこと、もう一つ。コンパクトデジカメは、余程のカメラ好きでない限りは、どれを選んでもそんなにはずれがなく、逆に言えばメーカーによって機能がそれほど大きく異なるわけでもないような気がして決め手がなかったのですが、以前からリコーのカメラは使ってみたかったのです。それで、店頭に何度か足を運んで、拡張性が高いモデル、ハイエンド・モデル、など様々検討し、最終的にはR8を購入。ショップの店員さんも、「あんまり宣伝しないので意外に知られていないですが、リコーのカメラはファンが多いんですよ」なんて言ってました。 R8は、もう完全に拡張性やこだわった撮影、ということは捨ててしまっているのですが、コンパクトボディに7倍ズームを搭載、撮影そのもの範囲内ではかなり遊べます(カメラそのものが持つ機能の部分や、インターフェースの使い勝手自体は、実際にはもう一歩…という部分もあるのですが)。画質については、これまたメーカーによってクセがありますが、私のとってはシャープさの加減が好みでしたし、何よりも私にとっては手軽さが魅力的で、このカメラも長い付き合いになりそうな気がしています。似たり寄ったりの競争を続けるデジカメ市場にあって、一味違ったカメラに関心がある方にはオススメかも知れません。(了)★最安値★RICOH 光学7.1倍 1000万画素 デジタルカメラ Caplio R8 ブラック*写真は、私がはじめて買ったデジカメ。スパイカメラのように小さかった…。画素数も(笑)。■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/09
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見出し:「ね?この絵、怖いでしょ?」中野京子著『怖い絵』『怖い絵2』(朝日出版社) こう書くと営業妨害になるだろうか(まさか!!)。本書、タイトルがピリリと利いているとはいえ、実際には、言うほど怖い絵が出てくる訳ではない。ここに陳列されるのは、基本的には著者自身の作品(およびそのほかの事象)に対する怖がり方のプロセスだけである。実は、著者自身が何に恐怖するか、あるいは何を怖いと解釈するか、を披瀝しているというのが正体だ。それらは、信憑性ある図像学的解釈に徹するというよりも、作品にまつわるエピソードや作品に描かれたディティールの、あくまで解釈においての怖さなのであるが、ついつい 「ね、怖いでしょ?」と念を押されてしまう。 人間が何に恐怖するかには、実は基準がない。恐怖というのはきわめて主観的な感情でもある。 したがって、解釈の着眼点と巧みな説得力があれば、どのような作品を前にしても、いかようにも怖い絵に出来るし、逆に同じく基準がない、あるいは主観的な感覚で作品解釈すればいろいろな本も作れるのだ。たとえば、甘い絵、臭い絵、痒い絵…というように。 だが確かに、著者が意図するように、それぞれの作品が描かれた時代背景や文脈を、多くの場合鑑賞者は十分に知らないから、「ほほぅ」と鑑賞できるのだが、実際には絵画には芸術作品以上の意味がある。それらはジャーナリズムとしての役割だったり、スペクタクルだったりカタストロフィであったり。こうした絵画の多面的な機能や役割を知ると、作品を鑑賞する上で新たなパースペクティヴを得ることが出来る。そうした豊穣な可能性を「恐怖」という感情・感覚で気付かせてくれるところに、本書の面白さ、愉快さ、そして恐ろしさがある(一番怖いのは、どんな絵も「怖い絵」にしてしまう、著者の逞しくダイナミックな解釈回路かも知れない)。 余談だが、レオナルドの天才の前に筆を折った、“超一流を知る一流画家・ヴェロッキオ”の大器振りには思うところが少なからずあった。私にとっては、人間の器量の小ささを見抜いてしまう瞬間こそが何より恐ろしい。(了)怖い絵怖い絵(2)■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/09
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ちょっと前誕生日を迎えた父。ホントは欲しくて仕方がないのに、意地張って「俺はMDでいいんだ」なんて言って頑なに拒んでいた父に、家族がiPodをプレゼントしました。で、当然設定(実家にはPCが一台なので、すでにiPodユーザーだった母との棲み分けがありまして…)やら、曲の読み込みやらプレイリストの作り方、アップデートの方法などのインストラクトは私の仕事になるわけで。って、インストラクトだけしてプレゼントに替えよう、なんて魂胆、ありませんよ(ちなみに私はポロシャツをプレゼント)。 しかしまぁ、世代は変わっても相変わらずiPod Classicを使っている私には、iPod nanoの小さいこと、小さいこと!!店頭で見てもあんまり実感がわかなかったのですが、父に操作を手ほどきしていると、その小ささに、逆に不安になる(笑)。なんか、壊してしまいそうで。 私は現在まで都合4台のiPod遍歴がありますが、最初の二台はHDとして健在。改めて比較すると、ただでさえシンプルなiPodでも、これだけダイナミックに変化してきたかと、複雑なため息が出ました。Apple iPod nano 4GB シルバー MA978JA*写真は初期に使用していたiPod二台。うーん、これでも当時は“魔法のジュークボックス”だったんですけどね。■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/09
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先日の記事で、「気になっていたことを片付けた」などと書きましたが、その一つはソファ。これは、今の自宅越してきた時に、一目惚れで購入したもの。個人で家具や雑貨の輸入をしているショップの店先で見かけて、その場で決意した思い入れのある家具でした。このソファ、都合6年近く使いましたが、ある日底が抜けた!! 別段使い方が悪かったワケでもなかったのですが、レザー製で、さらに一点モノだったので、反面繊細でもあるわけで。オマケに、これバリの家具なのですが、やっぱりマンションで使うと傷みが早いです。現地のように、湿潤ですと皮革にはよいのでしょうけど、マンションのように密閉されていて、特に冬の間の暖房や乾燥で、金具以外の部分は結構ダメージを受けます。 それでも、表面部分は、常に座るので消耗もするだろうと、ちょくちょくオイルを馴染ませてきたのですが、裏までは注意してなかったのです。スプリングが飛び出し、ちょっとヒドイことに。購入したお店は、まぁ道楽で好きなことをしている趣味人の方だったので、今は家具はやめてカフェを始めるとかで、現在改装中。 どこかに修理をお願いしようかとも思いましたが、とにかくこのソファ、大きいのです。これを家に運ぶときも、結局ベランダ経由で窓から入れたくらいだったので、それを思い出すとエネルギーが萎えてしまい、今回泣く泣く処分することにしました。 このソファ、もう一脚、肘つきタイプのチェアと組みで購入したのですが、そちらの方は健在。これまた私のお気に入りのリラクゼーション・スペースなので、こちらは底が抜けない(チェアなので大丈夫だと思いますけど)よう、メンテしなくては…です。(了)■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/09
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世の中では大型連休という言葉が上滑りしていたけれど、しっかり暦通りだった私は、なんとなくゴールデンな感覚のないまま、漫然と連休を過ごしてしまいました。その一つには天候が良くなかったこともありましたけど。 そうとはいえ、ここ数ヶ月走りっぱなしだったので、ちょっと気になっていたことを片付けたり、実家を訪ねたり、従兄弟らが集まってきたり…と賑やかな休日にはなりました。 前に記事で書いたように、何もない野原でボーっとして、自然に身を委ねたい、という希望もかろうじて叶いました。天気さえ良かったら、十分リフレッシュになったのですが…。 そんなこんなで、しばらくPC画面とも距離をおいていたので、記事の更新が空いてしまいましたが、「ブログのGW」も終了。またボチボチと記事をアップしていきます。(了)■著作です:何のために生き、死ぬの?。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。
2008/05/08
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