とか、まぁ色々あるわけですが、やはりこの映画が単なるモデル映画にならなかったのは、 “ミュージカル仕立て”という演出と編集の妙
にあるような気がします(『ジーザス・クライスト・スーパースター』のカール・アンダーソン=ユダ役の時代とは隔世の感あり。ミュージカルが映画になるというより、映画がミュージカル化するかのような重心の倒置!!)。ストーリーはもちろん、キャラクターの設定も編集の妙。日本盤リリース熱烈希望の、やはり音楽ビジネスを描いた映画 『The Five Heratbeats』
(日本未公開)と一線を画したのは、この辺りのさじ加減かなぁ、と思った次第。ちなみにこの『The Five Heratbeats』もイイ映画ですよ(こちらのモデルはデルズのようですが、テンプテーションズっぽくもあるし…。で、実際同映画でイイ演技していたレオンは、米TVドラマ 『The Temptations』
で、強烈なデイヴィド・ラフィンのなりきり演技で喜ばせてくれましたけど。レオン、ってもしかして『クールランニング』で有名?)。サントラもすごいし、架空のグループThe Five Heratbeatsのデビュー曲なんか、テンプテーションズの“Get Ready”のリズム&メロディ&コーラス、まんまだし。(つづく)