バベルの図書館-或る物書きの狂恋夢

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カテゴリ: 映画/エンタメ
 拙著にも登場しているトニー・ガトリフ。好きなんですよね。さて新春一発目のDVD鑑賞日記はトニー・ガトリフ監督作品『トランシルヴァニア』。『愛より強い旅』を観たとき、もうトニーはこういう作品しか撮らないんだろうなぁ、という気がしていましたが、やっぱり『トランシルヴァニア』も、トニー・ガトリフ節はさらに濃く、深く、象徴的。抽象的と言ってもいいくらいかな。
 この自分探しの旅は、一種のヴィジュアル・ドラッグのように、何か呪術的なメディテーションへと引き込んでいくように、ただただ愛を求めての彷徨が続いていきます。
 あるいは、ミュージック・ドキュメンタリーのように、この作品では常に、ロマの音楽が、時に扇情的に、時に傷口に塩をもみ込むようにかき鳴らされます。もう、トランスとしか呼べないような状態になってくる(笑)。
 いつしか、観る者は、忘我と失意の主人公(アーシア姐さん)我が身を奪われ、重ねていく…。
 では、この作品は単にロマン・デュリスをアーシア・アルジェントに置き換えただけの作品か、と言えばそうでもなく、お得意のテーマである自分探しではあっても、むしろ命(新しい息吹)はどこから来て、どこへゆくのかを辿る、そんな流離いなのでした。

 「音楽は生きるための力だ。苦しむためじゃない」(作中、憤るロマが語るセリフより)(了)


トランシルヴァニア(DVD) ◆20%OFF!

著作です: 何のために生き、死ぬの? 。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。





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Last updated  2008/01/07 03:21:40 PM
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