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カテゴリ: 映画/エンタメ
 公約通り、まずは新春一発目、劇場で『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』、観ました。これ、三作目、狙ってるよなぁ。そんでもって、ディズニーランドにアトラクションでも作るんでしょうか。

 この映画の面白さは、リンカーンという合衆国の英雄の暗殺の謎に絡めたところにあるはずですが、肝心のリンカーン暗殺の謎は解かれません。むしろ、史実でリンカーンが担った政治的影響力と、南北戦争の歴史的意味に絡んだ暗殺に関する謎が描かれるのです。ここは若干肩すかし。
 作品本筋に関して言うと、まぁ、キャスティングが前作と変わらないのがまずいいですね。こういう作品は、長続きしてもあまりコケない。特に光ったのが、天才ハッカーでニコラス・ケイジ演じるベン・ゲイツの相棒、ライリーを演じるジャスティン・バーサ。よく見れば結構イイ男なんだけど、ニコラス・ケイジのキャラには負けるか。でも、今回はかなり活躍しますし、役者自身のコメディタッチの演技のテンポや呼吸も良く、かなり高レベルのムードメーカーかと…。粋なはからいで一行を見守る大統領役のブルース・グリーンウッドも良かったなぁ。おそらく、ケネディ・シンドロームみたいなものが生み出した「映画の中の大統領」の一人なのでしょうけれど。
 この作品を観て感じたことは、改めて、アメリカ合衆国というものが、大統領というポジションをいかに大切にしているか、信頼しているか、ということと、ワシントン、フランクリン、リンカーン、ルーズベルト、ケネディなど、偉大な業績を残した大統領をヒーロー視しているか、ということ。現実の大統領がどうでも構わないのです。大統領というのは、スーパーマンであり、憧れの対象であり、国のヒーローなのです。国を束ねる統領の中の統領。だからこそ、フィクションの中で好印象で描かれるとき、彼らは同じような俳優に同じような性格を持たせて、正義と真実の人として登場させるのです。これは、現代アメリカが抱えるヒーロー待望論の裏返しのようでもあります。
 そして、これはおそらく現実世界でもかなりの程度でいえるのではないかと思いますが、合衆国憲法そのもの、そしてそれが生きている憲法であり、国民の声によって修正され、いまだに育ち続けている憲法である(少なくとも建前上は)、ということへの誇りを感じます。民主主義への誇り。これがときに、排他的かつ独善的な暴力を引き起こすのですが…。
 この映画を観て、改めてアメリカ合衆国という、ローカルな歴史を書き換えた上に出来上がった人工国家の特殊性を感じた次第です。
 ハーヴェイ・カイテルにエド・ハリス、ジョン・ヴォイド、ヘレン・ミレンが脇を固めるなんて、なんとまぁ渋いというべきか、贅沢な映画です(ところで、ますます最近アンジェリーナ・ジョリーが父親にそっくりになってきたので、なんか、アンジェリーナ・ジョリーが共演してるみたいに見えて仕方がない…)。ダイアン・クルーガー、イイですね。やっぱり。この作品が合ってるんじゃないかなぁ。
 これはもう、細かいこと抜きでスコーンっと楽しむ映画です。
うんちくの宝箱 さんがうまくまとめていらっしゃいます。

          リンカーン  ケネディ   
初めて議会選出   1846年    1946年 (100年違い)
大統領当選     1860年    1960年 (100年違い)
暗殺者の誕生年   1839年    1939年 (100年違い)
暗殺された曜日   金曜日    金曜日
撃たれた箇所    頭       頭
撃たれた状況    妻の目の前  妻の目の前
後任大統領     ジョンソン  ジョンソン
後任大統領の誕生年 1808年    1908年 (100年違い)
秘書の名前     ケネディ   リンカーン


 ということです。私が読んだ本には、もっと細かい話が載っていたように記憶しているのですが…と思ったら ウィキ にもあるじゃないですか。そんなに有名な伝説ならオカルトじゃないじゃん!!で、読んでいくと、知らなかったものもあるし、こじつけっぽいなぁ、というものもありますね。そして、やっぱり私が読んだ本には、暗殺者の名前や秘書の名前の符号、それに下記のウィキペディアからの引用文がありましたね。

暗殺された場所
リンカーンはフォード劇場
ケネディはフォード車(フォード社が製造する「リンカーン・コンチネンタル」)の上)




ニコラス・ケイジ/ナショナル・トレジャー 特別版

著作です: 何のために生き、死ぬの? 。推薦文に帯津良一・帯津三敬病院名誉院長。





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Last updated  2008/01/07 05:28:26 PM
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