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90.ワイルド・ワンズのライブを観て
感動をありがとう!ワイルド・ワンズコンサートを観て
"ワイルド・ワンズ"のライブの模様を書いていきます。(敬称は略)
時は、'02年10月16日、場所は東京赤坂ブリッツ。
会場は、超満員(前売りチケットは売り切れ)の熱気で溢れかえっていた。始まる前からワイワイ・ガヤガヤのヤカマシイ異様な雰囲気。各云う僕らも、期待に胸を膨らませてヤカマシかった筈。
おっちゃん、オバチャン(昔は皆、キラキラした青春を過ごした素敵な方ばかり)に混ざり若者(多分、最初は渋々、会社の上司に連れていかれ=銀座ケネディー・ハウス、その後、"ワイルド・ワンズ"の音楽性や人柄の魅力によりファンになったのではないだろうかと思う素敵な若者たち)
僕達は5人('04年に再結成した"シャークス"の仲間と)で座席はセンターの前方で。
開演の合図後、結成時のメンバー4人(サポートメンバー抜き)で、オープニングは、フォークの名曲をロック調にアレンジして「風に吹かれて」、「グリーングリーン」と懐かしい曲から始まった。
リーダーの加瀬(このバンドのリーダーでリード・ギター)は眼鏡(老眼鏡か?)をかけ頭には帽子を被って(髪の毛が薄くなったのかな?)演奏している~。これがまた、妙に似合っているんです。加瀬さーんカッコいい!!
手にしているエレキはあの名器「ヤマハ・ブルージーンズ・モデル12弦ギター」です。元来このギターのボディーカラーは黒だった。エレキの若大将で登場しているので見た人はお分かりだと思います。
島(ベーシスト)が車の塗装屋で白に塗り替えたのが経年で、このカラーに変色。 現在はこのカラーが定番になって販売されています。(僕はこのモデルの6弦エレキを保有しているボディー・カラーはマリーン・ブルー)
書き忘れましたが、司会は"バニーズ"、"エドワーズ"、ヤング720、コッキー・ポップ等で活躍した大石吾郎です。"ワイルド・ワンズ"のコンサートの司会は毎回、彼が務めています。大石吾郎のトークも巧いです。しかも、見た目は本当に若く見える。
(現在は、"SOS"というバンドを結成してライブを行っています。詳細は僕のリンク集にページを貼ってあるので訪問してください)
その後、MCで、鳥塚(サイド・ギター)が語るのです(MCは昔から彼が担当していましたね)切々と。
記憶が間違っていないと思うけどこう言ったと思います。
「昨年の35周年記念コンサート後は、(これにも僕らは参加しています)5年後に40周年になるのだけど、5年も経つとひとり二人と居なくなるかも、それで今年もコンサートを開催したのです~」と。
会場からは爆笑の渦や掛け声が一斉に沸き起こった。
僕らも他の観客に負けないように、叫んだ。
僕は「"ワイルド・ワンズ"は永遠に不滅だァー!加瀬さんも老体に鞭打ち100周年まで演奏して~」てこんな言葉を大きな声で言ったと思う。
前の席のお客様が僕の大声で後ろを振り向いた。でも、顔はニコヤカニ笑っていた。
暫く、MCが続き、リーダーから「古いモノをいま風のリズムで演奏しようと思っています。今回のテーマは古いモノと新しいモノとの合体で演奏します」更に「僕達もデビュー当時の4人で昔のイメージで行いたいので」と言ったと思う。(チャッピーこと渡辺茂樹は参加せず)
その後、鳥塚が少し喋った。
次は、グループ・サウンズ・メドレーで、「真冬の帰り道~シー・シー・シー」へ。ランチャーズとタイガースの楽曲です。シー・シー・シーは加瀬が作曲。
この後、"ワイルド・ワンズ"の新曲の案内があり後ろでムズムズしていた、植田(ドラムス)がいきなりステージ前に乱入して4人で和気藹々のトークが繰り広げられた。コミック・バンドに完全になりきっている~。(銀座ケネディーでも彼らのトークは面白い)
グループサウンズは殆どが、楽曲の意見衝突により喧嘩別れみたいになって解散しているのに、一時解散したものの"ワイルド・ワンズ"は再結成して現在も仲良くやっているのは、一重にリーダーの加瀬の人間性ある魅力(そうです、師である若大将の教え子だから)と鳥塚、島、植田、渡辺のリーダーを盛り立てる人柄にも大いに有ると思っています。このバンドは体育会系で長幼の序を重んじるのかも? 実際は体育会系ではありません。
この一年前の"ワイルド・ワンズ"の結成35周年記念コンサートのオープニングの模様を少し書いておきます。
開演の合図後、先ずは"ワイルド・ワンズ"からの客席へ先制攻撃!
オーディエンスから、驚きの声が(僕らも一瞬言葉を失った)!
あの爽やかであり、加瀬邦彦の名曲である"ワイルド・ワンズ"のデビュー曲「想い出の渚」がパンク・ロック調にアレンジしてライブがスタートした。
何十回も、生で演奏を観ているが(日劇、六本木ケネディー、銀座ケネディー)注意:六本木ケネディー・ハウスは現在は閉鎖、こんな「想い出の渚」って聴いた事はない。度肝を抜かれたオープニングだった。
コンサートの続きです。
続いて、新CDから「幸せのドアー」、「しずく」の2曲。この2曲とも作詞は、サエキけんぞう。作曲はリーダーの加瀬。
演奏が終了し、ここから"ワイルド・ワンズ・ファミー"がバンドに加わりました。 「この世の果てまでも」、「落葉のコンチェルト」の2曲。
「この世の果てまでも」はリード・ボーカルを鳥塚が取り、手話を交えて優しく語りかけるように歌った。彼の歌声は僕は大好きです。バラードなどを唄うときのチョットはにかんだ笑顔が最高です。
余談ですが、鳥塚は奥さん「のり子さん」と一緒に「手話ミュージックのバリア・フリー・コンサート」を催しています。聴覚障害を持った人達のために、手話で歌詞を表現して(直訳ではなく感情を移入を全身を使い表現方法が異なる手話で)素晴らしい活動をしているそうです。僕はこの話を、銀座ケネディーで聞きました。素敵なミュージシャンは心も素敵でした。
そして、お馴染みのメンバー紹介。"ワイルド・ワンズ"のメンバー紹介はユニークで楽しい。本当にメンバーの仲がいいのです。
その他、マチャアキとジュンのいた"スパイダース"のメンバー紹介もユニークだった。
メンバーの紹介が終わり、リーダーから次の楽曲のMCがあり、「次はニューミュージック・メドレーを演奏します~」と。
始まる否や、えーッー!!
「夢の中へ~今はもう誰も~心の旅~神田川~旅の宿~関白宣言(替え歌)~ひょっこりひょうたん島~スカット爽やかコカコーラ(懐かしのTVCM曲)~ファンキー・モンキー・ベイビー~メリー・ジェーン~勝手にシンドバット」
メドリー最後のサザンの名曲演奏時、ステージ上で、"ワイルド・ワンズ"が振り付けを行い、客席が一体となり大合唱で、コンサートは一気に盛り上がってきた。("ワイルド・ワンズ"のコンサートの構成は巧い。毎度見事と云うほかはない)
会場全体が一丸となり、盛り上がっていたコンサートもフナーレに向かいます。そして、"ワイルド・ワンズ"のオリジナルの演奏となった。
「黄昏に海を染めて」、「花のヤングタウン」、「青空のある限り」、「愛するアニタ」、ラストはデビュー曲。湘南サウンドの名曲「想い出の渚」
僕は、このオリジナル演奏でいつも思うのだが、B面を聴きたいと。
"ワイルド・ワンズの"B面は名曲揃い!
「ユア・ベイビー」レコード会社は当初この曲をA面で売り出す予定でいたが、加瀬が「想い出の渚」にしなければ、レコードは出さない、会社を移籍する!と言い出しB面になった曲で、ブルー・ジーンズ時代に既に演奏してた曲、「風よつたえて」、「可愛い恋人」、名曲の誉れ高い「あの人」、ファズが利いた「幸せの道」、「マーシー・マイ・ラブ」、加瀬が高校二年のときウクレレで創った「あの雲といっしょに」、「貝殻の夏」等等。
銀座ケネディーでは、運がよければ、このB面の名曲メドレーが聴けます。僕は一度聴いています。運が良かったのでしょうか?
ここで再度余談。今でこそバンドのドラム担当がリード・ボーカルを取り歌うが、日本で初めてバンドとしてドラムを叩きながら歌ったのは、"ワイルド・ワンズ"の植田が最初です。
印象的には、"カーナビーツ"のアイ高野のイメージが強いですが違います。
コンサート、ラストの「想い出の渚」終了後メンバーはステージから手を振りながら去っていきますが、僕達を含めた大勢のオーディエンスは、怒涛の手拍子と大歓声で会場全体が木霊のように反響して異様な雰囲気に。僕達も乗り遅れるわけにはいかないので、大声で絶叫!!
「ア・ン・コ・-・ル」と何度も絶叫!!この時僕らは49歳でした=完全に少年時代にタイム・スリップ。
この大アンコール・コールに素敵な笑顔で、"ワイルド・ワンズ"のメンバーが爽やかに再登場。各々定位置につき、スタンバイ完了。
大声援の中、アンコール演奏が始まった。
「いとしの渚のメモリーガール」、「ノーノーノー」、「TOKIO」、「懐かしきラブソング」の4曲
アンコール曲の2曲目「「ノーノーノー(リード・ボーカルはベースの島)」が始まるや否や、紙テープの雨あられ、数千?いや数万本の紙テープがステージ目掛けて乱舞し飛び交っている。
僕らは、前年の"ワイルド・ワンズ"結成35周年記念コンサートの時、この紙テープ攻撃に唖然!コンサートで紙テープの投げ入れは禁止されていたので、持っていなかった。この悔しさを今年はとみんなで30本以上の紙テープを持参。
これには、事前の学習をしました。(学校の勉強と同じで、予習が大事と云うことです)
と云うのは、"ワイルド・ワンズ"のHPにリーダーが、コンサート前にこの紙テープに関して案内していたのです。僕はこの時の画面を印刷して今でも保管しているので、原文のままここに書きます。
「もしアンコールがあった場合、もしあった場合ですよ~その2曲めにやる曲の途中で島君が紙テープを客席に投げます。それを合図に客席からテープを一斉に投げて欲しいのです。それまではけして投げないで、その後はここぞと思われる所で適当に投げて下さって結構です。テープは当日無差別に100本ぐらい配りますが、持参して下さって結構です」と。
しかし、本番では島が歌に熱中していて、客席に紙テープを投げ入れる合図を完全に忘れてしまうハプニングが。
オーディエンスは、そんな事とはお構いなしに、誰かが投げ入れたのを皮切りに、紙テープの乱舞。綺麗なモノです。色取り取りの艶やかな色彩が照明に照らされ。
完全に「日劇ウエスタン・カーニバル」の再現状態でした。この感動を文字で表す事は不可能。コンサートは実際に行かないと書き物で表現は無理!
"ワイルド・ワンズ"4人(チャッピーは不参加)。リーダーでリード・ギターの加瀬邦彦さん、サイド・ギターの鳥塚繁樹さん、ベース・ギターの島 英二さん、ドラムスの植田芳暁さん、それにいまや欠かすことの出来ないサポート・メンバー各位に、感動をありがとうー。
文中敬称は略しました。
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