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今夏の欧州フットボール界の移籍市場で最も巷を賑わせている話題と言えば、クリスティアーノ・ロナウドの去就だろう。

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昨季、通算48試合で42ゴール・9アシスト、リーグ戦に限って言えば、34試合で31得点・8アシストという脅威の成績を残した彼が、移籍希望を表明したとなれば、話題とならない理由はない。

その彼の獲得を試みているのが、20世紀最高のクラブの称号を手に入れ、更なるクラブの発展に力を注ぐレアル・マドリー。
ロナウド自身が、“(将来)マドリーでプレーするを夢見ている”と発言してしまったことが、火に油を注いでしまう結果となった。
マンチェスター・ユナイテッドとしては、彼が来季の構想に入っていない筈もなく、残留させたいのは当然のことだろう。
マドリーからの執拗とも言えるアプローチにしびれを切らし、危うく法的手段に出るとまで話が大きくなるところだったこともあった。

そして、この度、事もあろうか、FIFA会長のジョセフ・ブラッターがロナウドの移籍を後押しする発言を行ってしまった。

“フットボールの世界には、現代の奴隷制度があるように感じる。

“選手が出て行きたいといっているのであれば、出て行かせるべきだ。”

“所属しているクラブで満足できない選手がそこに留まらなければならないというのであれば、それはその選手にとっても、クラブにとっても有益なことだとは思えない。”

FIFAの会長という身分にある人間が発した言葉にしては、あまりに考慮に欠いた発言だと私は思う。(当然、ユナイテッドはこの発言に反論した。)


私のような、まだ欧州フットボール界(というよりもフットボール自体)に心を奪われて、若干3年しか経っていないひよっこが、フットボール界のありかたについて意見を述べるのはまだ時期尚早かもしれないが、NBAを始めとしたアメリカスポーツの世界にどっぷりはまっていた立場からすれば、そもそもボスマン判決が、FIFA移籍規定のある部分がフットボール界を乱しているように感じずにはいられない。





クラブは契約が終了した選手に対しては移籍金無しで移籍を認めなければならない。但し、国内の移籍については、各国規定の移籍金が適用できる。また、EU加盟国のパスポートを持つ選手であれば外国人枠は適用されない。(加盟国以外の選手については、各国規定の外国人枠が適用される。)

【FIFA移籍規定17条】

選手は3年以上(28歳以上の選手は2年以上)同じクラブに所属すれば、そのクラブとの契約を一方的に解除できる。




選手が移籍希望できる権利はあって然るべきだし、そもそも飼い殺しということがない方がいいのも確かだ。
チームにとって必要な選手であれば、飼い殺しなどということも起こらないだろう。

現に、NBAの世界では、選手にとってFAでの移籍でない限り、移籍先を希望こそできても、選択することは基本的にできない。
選手にとってトレードされた先が在籍したくないチームであれば、満了を待って自由に移籍するか、移籍先で解雇または、再トレードを行う。
フットボールの世界では1シーズンに3つのクラブでプレーできない、というルールがあるので実現できない内容ではあるだろうし、大きく国を移動しなければならない世界では実現は難しい。(NBAでも国をまたがることはあるが、カナダのトロントまでだ。)
しかし、あくまで契約期間中はクラブの管理下にあって然るべきなのはどう考えても当然だと思う。
途中で移籍したいと権利を主張するのであれば、最初から長期大型契約を結ばなければいいだけの話ではないのか。

もう一つ、NBAとフットボールの世界には、大きな違いがある。
サラリー・キャップだ。
これも国をまたがる移籍となる可能性が大きいだけに、一概に定められるものではないとは思う。
しかし、NBA(というよりもアメリカ)であっても州法や、カナダの税制で生活が大きく変わることには変わりはない。

17条によって、クラブは選手との契約更新に必死になり、選手もそれに乗じてサラリーアップを要求する。
それが続けば、ビッグクラブでなければ払えない額にまで高騰するのだ。
結果、ビッグクラブとその他のクラブの差はなかなか縮まらないし、ビッグクラブはいつまでもビッグクラブのままで、スモールクラブはいつまでもスモールクラブのままだ。
ビッグクラブの大きなミスやハプニングがない限り、下剋上はなかなか起こらないだろう。
ちなみにNBAでは、キャリア年数により年棒の上限が決まっており、FAで移籍しても以前受け取っていた年棒より減ることが決められている。

世界で最も成功しているスポーツリーグと言っても過言ではないNBAから学べることも多いのではないだろうか。

サラリーキャップの導入が絶対に正しいかと言われればそうではないし、17条の完全撤廃が必ずしもいいかと言われればそうとも言えない。

しかし、私は思う。
このままでいいわけがない、と。
17条に、『選手の出場試合が、公式試合の2割に満たないない場合』といった類の条件を追加するべきではないだろうか。

選手の権利は守られるべきだが、現状のようにクラブの権利が軽視されていいというわけではない。
彼らはアスリートであり、プロであり、そして、人間だ。
契約を結んだのであれば、それに従うのがそもそもであるべきだし、どの世界でも契約は絶対の効力を持つもののはずだ。

最後に、UEFAのスポークスマン、ウィリアム・ゲイラード氏のコメントを。

“あらゆる奴隷制度において、奴隷が給料を受け取っていたことはないということを思い起こした方がいいだろう。選手たちが契約満了となる前に、クラブと選手の双方が出口を探そうと交渉しているはずだ。これはボスマン・ルールの結果であり、それに関して我々にできることはない。現在の選手たちが20年前よりも力を持っていることは明らかだし、代理人たちが20年前よりも力を持っていることは疑いようもない。選手たちのサラリーがコントロールできないほどになっているのは事実であり、それは多くのクラブが指摘していることだ。”


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Last updated  2008/07/11 08:42:36 PM
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