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プレミアリーグでの不振、チャンピオンズリーグでのグループステージ敗退、FAカップとカーリングカップの早期敗退と成績不振とオーナーシップの問題ばかりが話題となるリバプール。
プレミアリーグでは4位を射程圏内と捉えられるほどまで調子を取り戻したかのように映るが、まだまだ本調子にはほど遠い。
リバプールよりも消化試合が1つ少ない上、1ポイント上回る成績で4位につけ、その座を争うマンチェスター・シティとの試合が今週末に控えており、その結果如何ではシーズン半ばにしてチームが大きく揺らぐこともあるかもしれない。



・クラブの赤字体制
・ラファ・ベニテスの限界
・主力の故障
・シャビ・アロンソ放出の影響

これまで多くの問題提起が行われてきたが、そのどれもが少なからず影響しているのは間違いない。
今日は、このサイトでも今まで何度も語ってきたことだが、フォーメーションについて再考したいと思う。



      Torres

Riera   Gerrard   Kuyt

 Xabi Alonso Mascherano

Aurelio Agger Carragher Arbeloa

      Reina

持てる力を最も発揮するにはスペースが必要なトーレスと、彼とのコンビネーションが抜群だったジェラードのアタックにほとんど依存する形だったが、それ以外にも利点は数多くあった。
その中でも最大の利点は、ジェラード、シャビ・アロンソ、マスチェラーノというセントラルミッドフィールドを一番得意とするワールドクラスのタレントを一度にピッチへと送り出せたことだ。
超攻撃的なジェラードを攻撃に専念させられ、その後ろにレジスタのシャビ・アロンソと、ディフェンスのスペシャリストのマスチェラーノを配置することで、安定感と推進力を同時に手に入れた。
その他、献身的に走り回り、時には決定機に絡むことのできるカイトがアルベロアをサポートし、アルベロアは前を意識できた。
プレミアデビューを飾ったシティで左サイドバックを務めたリエラはアウレリオをカバーした。
キャラガーは完璧なストッパー役を務め、アッガーは彼の存在の恩恵を受け、積極的にオーバーラップし、ときにはシャビ・アロンソの役割を最終ラインから補った。


しかし今シーズン、ラファ・ベニテスが引き続きこのフォーメーションを選択し続ける理由は一体なんだろうか。

     N'Gog

Benayoun Gerrard   Kuyt

   Lucas Mascherano

Insua Agger Carragher Johnson



エンゴグはスピードはあるものの、一人で前線を背負えるほどの力はまだないし、彼を生かすにはパートナーが必要だ。
ジェラードとのコンビも、トーレスのそれと比較すると比べ物にはならず、エンゴグの良さも、ジェラードの良さも存分に発揮できているとは決して言えない。
運動量豊富なルーカスとマスチェラーノでは、守備面で大きな不安こそなくなったものの、攻撃を組み立てる力は不足していると言わざるを得ない。
そこにアクイラーニが入るとしても、まだまだ未知数のところが多く、プレミアで通用するタフネスを備えたタレントかどうかの判断もまだできていない状況だ。
新しいオプションとなった新加入のジョンソンは前半戦のMVPと呼ぶに相応しい働きぶりだったし、カイトとのコンビネーションは早々に完成したが、故障がちでシーズンを通してのオプションとなったとは言いづらい。
ベナユンとインスーアの左サイドは、攻撃面では貢献が大きいかもしれないが、ディフェンス面での不安を残す。
特にスピードが不足しているインスーアのカバーができない状況は深刻かもしれない。
現在故障中のベナユンのところには、故障から復帰したリエラや、新加入のマキシ、そして復活を遂げつつあるバベルが入る可能性はある。
しかし、マキシとインスーアがコンビネーションを深めるにはあまりにも時間が不足しているし、リエラはまだまだフィットネスに問題がある。
バベルに至ってはディフェンスでの貢献はまったく期待できない。

時間の経過と共に、それぞれが戦い方を理解してきたので、前半戦に比べれば勝ち点を拾えるケースも増えてはくるだろう。
しかし、格下相手は引いてカウンターを狙ってくることが多い。
大きな爆弾を投下される前に、リバプールは主導権を握る必要があるが、分厚い攻撃を繰り広げられるオプションが見当たらないのでは、辛抱強く戦うか、運を味方につけるしか手立てはない。

確かに、フォーメーションで勝ち負けが決まるわけではない。
しかし、ベニテスが選択する戦法如何で勝ち点を落とすことは充分に起こりえる。
格下相手に勝たなければならない試合が今後待ち受ける中、引き分けることは敗戦に等しいダメージを受けるはずだ。

ヨーロッパリーグ緒戦となったウニレア戦後半に見せたような効果的な戦い方はオプションに留めておくべきものではない。
今こそジェラードをセンターハーフへ戻し、マスチェラーノとコンビを組ませるべきだ。
ベニテスが4-2-3-1にこだわるのであれば、今ジェラードがいるポジションには、カイトかアクイラーニ、故障から間もなく戻ると言われるベナユンを配置することを真剣に検討するべきだ。
たとえ、トーレスとのコンビネーション、ジェラードの攻撃性を捨ててでも、試合を組み立てる選手を中心に置かなければならない。
今後トーレスが戻ってきても、彼の元へボールを届けるためにはロングボールを送ること以外手段が見当たらないのでは、機能するとは到底思えない。
彼がどれほど偉大なストライカーであっても、ボールがこなければ仕事はできない。
彼にボールを届けること自体が至難の業になりかねないのだ。

トーレスは1トップでこそ生きる。
これはおそらく間違いないだろう。
しかし彼がいない今、1トップにこだわる必要性は皆無だし、1トップを任せられるタレントは彼以外にリバプールにはいない。




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Last updated  2010/02/19 10:34:12 PM
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