○・。Mooncalfの絵本。・○

○・。Mooncalfの絵本。・○

01-05



1■革命の日■

流星が流れ出づる
天と地を分かつように
そしてそれははじまりの合図
さあごらん
朝がやってきた
日付が変わった
革命という名の反旗がひるがえる

blue

2■革命■

火影の向こうに夜空が見える
その夜空に見えるは流星一つ
ああ流星よそなたは吉か凶か
どちらにしてもこの世は動く
それはあらがえない世の運命
そしてこの暗い洞窟に住まう
この世捨て人も巻き込まれる
それも、あらがえぬ運命なり

blue

3■いつか■

いつか、私はあの場所へ還ろう。
いつも夢に出てくる、あの道を通って
まわりはいばらだらけだけれど、
手を赤く赤く染めながら、
この身ひとつでそこを通ろう。
その向こうは天国? 地獄?
それともアダムとイヴがいたエデン?
私にそれはわからない
確かめようとすれば、かすんでしまう
だからいつか、あの場所へ還ろう。
今日も夢が呼んでいる、あの場所へ

blue

4■黒い男■

 目の前に現れたのは黒い男
 黒い帽子に黒いマント、
 黒いスーツに黒い鞄
 彼はすっと指さして、
 得意げな顔をした
「この先に在るものが見えるかい?
 見えないだろう?
 人生ってやつはそんなもんさ」

blue

5■祈り■  

くもの糸にからまった
あの月を
どうかそれ以上
苦しめないで
あの穏やかな光を
なぜ罪だと言えるでしょう
月よ、どうか
もう一度子守唄を唄って

おねがい おねがい
夢の中を泳ぐ魚のように
水面をうって私は祈る

この世界が
あの月をとらえてしまわぬように

blue

ネクストアイコン



© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: