○・。Mooncalfの絵本。・○

○・。Mooncalfの絵本。・○

21-25


21■背中の伝言■

今は 言葉は 
何もいらない
何も語れない
この合わさった背中から
伝わるあたたかさ 思い
それが僕らの全て

blue

22■きらきら■

壁をつたう葉
空へむかう樹
形はみんな 違うけれど
みんな生きてる
ほら このガラスの器の
水面に浮かぶ葉も
生きてるんだよ
朝日を浴びて きらきら きらきら

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23■Same.■

君の中の光は
僕の中の光
君の中の闇は
僕の中の闇

全てを分かち合っていたんだ
たとえお互いのあたたかささえ
確かめられないほど
感じられないほど
遠く遠く 離れていても

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24■■映写機■■

午後の雨
甘いひだまり
道端の赤い花
何気ない全てのものが
いつの間にか いつの日か
尊い記憶となっていくんだろう

全てを目に焼き付けておこうなんて
意気込んで生きなくていい
電車の揺れ
駆け抜ける景色
切符が機械に吸い込まれる感触
何気ない全てのものが
いつの間にか 尊い記憶となって
いつの日か この胸にあふれ出すから

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25*悠久*

写真の中には
悠久の世界が
広がっている

写真の中の私は
私が、今
どんなに変わっても
どんなに泣いていても
ずっとその世界で笑っている

笑顔の私は
写真の中で
永遠(とわ)に生きる

その写真を手にした
君の中にも
私は宿り 生き続ける

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