江戸東京ぶらり旅

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羽二重団子<日暮里>

羽二重団子の話



 日暮里駅で降りましょう。駅の東側,JRの線路沿いの王子街道を南(鶯谷方面)へ3分ほど歩きます。左に善性寺,その向かい側に 羽二重団子 があります。江戸の時代から名が知られ,文人も食した団子。今でもお墓参りの時期には行列ができるほどのにぎわい。

羽二重団子全景.JPG


 そもそも羽二重とは何かということから始めましょう。
 絹糸でつくった織物ですね。絹ですから光沢があって,柔らかく,こしがあって,触った時の感触が良い・・・という特徴があります。(今は団子の説明のためなので,これ以上の解説はしません)ただこれだけで羽二重とは言いません。絹糸で折るとき,「平織り」という手法を使ってできたのが羽二重です。これは横糸と縦糸を交互に交錯させて織り上げる手法です。このとき本来一本の縦糸を使うべきところを二本にする。この内の一本は多数ある横糸の上,下,上,下・・・と交互に交錯させてくぐり抜け,他の一本は下,上,下,上・・・とくぐり抜けさせる。縦糸二本で一本分の役割を持たせるのです。すべての二本一組の縦糸と横糸の関係をこのようにすると,縦糸と横糸が交差する部分でねじれがなくなります。全体として,ふんわり,つるり,とした感触になるのですね。こうして羽二重でもまた多少違った羽二重ができる。糸の使い方でバリエーションができるというわけです。羽二重はこれら独特の性質を活かすため,着物の裏地や長襦袢などに使われます。贅沢なものですね。

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 それで 羽二重団子 です。お客の間で「ここの団子は,絹織物の羽二重のように柔らかい」と評判になったため,この名がつけられたとのこと。ちょうどここは王子街道に面したところ,植木屋だった澤野庄五郎が1819年に「藤の木茶屋」を開いたのが始まり。街道を往来する人たちに自慢の庭を見せながら団子と御茶を提供する。

 羽二重のように柔らかな団子の素材は庄内のうるち米。今は機械で製粉しているが,かつては石臼で挽いた。通常300回のところ,倍の600回位つくと,できた団子の歯ざわりが良くなったとか。扁平の4粒の団子,甘さを控えたきめの細かい漉し餡と,生醤油の焼団子の2種類。焼団子には火の通りを良くするために,団子の中央にくぼみをてけてあります。煎茶とのセットで十分満足できますよ。

羽二重団子4.JPG


 お店では落語家による「だんご寄席」も開催されています。団子を食べながら,落語を聞くなんて風流じゃないですか。これには木戸銭が必要,いつ何時行われるのかは問い合わせてください。(03-3891-2924)
 私の知らない間に浅草松屋,西日暮里駅構内,上野駅構内,神田駅西口構内,日暮里駅構内の売店,デパート等でも売られるようになりました。販路を拡大して,味が落ちなければいいね。


=全国の羽二重商品=
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