江戸東京ぶらり旅

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江戸の調味料

江戸の調味料


 和食がこの日本に完成したのは江戸時代のこと。だから和食に必要な調味料だって,ちゃんとあったはずですよね。煮物の基本は 1:2:3 とか 2:2:3 なんていう法則,最近のお料理番組のキーワード,このようなノウハウだってあったはずです。ちょうどいい味にするための調味の加減「塩梅」(あんばい)は,字のごとく塩と梅酢のことなのですよ。昔はこれで味をつけていたのですね。塩と梅でね。

=こんなに美味しい梅干しがあったんだ,食べて初めてわかります=



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 それで江戸時代には,醤油,酢,味噌,塩,味醂,砂糖,昆布,鰹節とありましたよ。パーフェクトですね。これ以上何が必要ですか? そして,このほどんどが自家製,家庭の味だったのですよ。江戸の中期以降は,各地に味噌や醤油を特産にするところができてきたのですね。現在ではどの家も自家製などありませんから,どこかのを買う以外ありません。

 塩はやはり瀬戸内海沿岸でつくられた「十州塩」が高級品。塩は苦汁(にがり),つまり塩化マグネシウム(Mgcl2)を含みます。これが含まれると苦い味になりますが,これを除く方法も開発されました。どうやって除くのかわかりますか。播州赤穂では大規模な塩田が作られ,しかも人手がいらない新技術。この技術をめぐって,あの暮れの討ち入り,つまりテロ事件で暗殺された吉良さんとトラブルがあったとか。いや,トラブルがあったから彼は暗殺された。



味噌 は,関東以北では辛口(塩分の多い)味噌,京都では白味噌,江戸では甘味噌もつくられました。味醂は下総の流山味醂が有名。酒粕を利用した粕酢も人気があったのです。

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甘味料 は,奄美や琉球から黒砂糖が入ってきましたが,19世紀には砂糖の国産化。サトウキビの絞り汁を煮詰め,布を敷いた箱に入れて重しをかけて水分を抜く。こうしてできた砂糖のかたまり,手でこねて・・・雑味の少ない砂糖,和三盆糖も作られ,高級品として人気がありました。

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醤油 は江戸中期以降の登場。大豆と煎った小麦を合わせ,麹と食塩水を混ぜた醪(もろみ)を発酵させてつくる。上方では薄口醤油,江戸では小麦を多く使った香りの高い濃い口醤油が生まれた。初めは上方からの下り醤油が多かったが,幕末には少なくなった。というのは銚子のヤマサ,ヒゲタ,山十(やまじゅう),地紙サと,野田キッコーマン,木白(きはく),上十(かみじゅう)の7銘柄が最上の醤油とされました。なにせ輸送手段は利根川がある,江戸川がある,筑波山の山根大豆,常州大豆,岩槻小麦,海神小麦,など原材料の供給地にも恵まれた。

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