江戸東京ぶらり旅

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時刻の数え方



 午前0時,午後0時(正午)は「九つ」と言います。だから時の鐘は零時を庶民に知らせるために9回撞かれます。「いっとき」とは二時間を意味するのですが,それなら午前2時はなんどきでしょう。答えは「八つ」。でもなぜ? さっき九つ鐘をついたのに,時間がたつと鐘の回数が減っていくの? それって,おかしいじゃない。

 零時が九つ,次の2時という時刻は9×2=18。鐘を18回も撞いていたら庶民も何ときかわけが分からなくなる。それで,10桁部分を除いて一桁部分の「8」だけ残す。だから2時という時刻は「八つ」。

 ではさらに2時間たった4時は何どきでしょう。9×3=27で,一桁の部分は「7」だから「七つ」。以下同じく,6時は9×4=36で「六つ」,8時は9×5=45で「五つ」,10時は9×6=54で「四つ」,最後の12時はもとにもどって「九つ」となるのです。

 このルールさえわかっていれば時代小説に登場する時刻は理解できるというわけです。

 なんだ,そうだったのか。へーですよね。こんなことどこにも書いてないじゃん。だけど,零時が九つ,ここからスタートするってどういうわけがあるのですか? この答えは以前のレポートに書きました。「9」という数字の意味するところについてです。探して,見ていただけますか。

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