江戸東京ぶらり旅

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彼岸って何

彼岸って何?


 そもそも彼岸って何でしょうね。春分の日,あるいは秋分の日の 前後3日間 ですね。春のお彼岸,秋のお彼岸。このときにはお墓参りに行く人も多いですね。でも彼岸って何?

「生死(しょうじ)の此岸(しがん)を離れて涅槃(ねはん)の 彼岸 に至る」

 此岸は「こっち側」,彼岸は「あっち側」,オーバーゼアという意味。でも,だから何?

 こっち側というのは実は私たちが生きている現実の世界。事件あり,病気ありの苦しい俗世間ですね。なんとかこうしたことから解放されたい,それで彼岸に行く。あっち側にいけば極楽浄土。汚れのない,平和で幸せな美しい世界,というわけです。あちらからこちらへ戻ってきた人がいるわけではないので,本当はあちら側で何が起きているのか証明はできませんがね。それで,仏教のお葬式のときには,死者の汚れを取り除き,あちら側で幸せに暮らせるようにという儀式をするのですね。



 それで彼岸は 極楽浄土 のこと,あっち側なのに,日本では春分(秋分)の日の前後の時期をさすことばになってしまった。かつては,この時期にはお坊さんが「 此岸より彼岸に至る 」といって仏教の教えを説いて回った時期なのです。ちょうど暖かい春の種まき時期,そして稔りの秋の刈り入れのときですね。だから畑やたんぼで働いている人たちは「もう少しで彼岸がくるぞ」と言い合ったのですね。「お坊さんがやってくるぞ」という程度の意味ですがね。彼岸(極楽浄土)に行ってしまったご先祖さまのように,私も彼岸に行きたいなという願いを込めて,お墓参りをするのでしょうかね。

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