江戸東京ぶらり旅

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クリスマス(1)

χ ριστοζと書くのですが最初のχ(カイ)に相当する文字がラテン語にはない。しょうがないや,これに似ているX(エックス)をキリストの意味で使おうじゃないか,ということでX(キリスト)+mas(祭)=Xmasとしたのです。敬虔な信者の中には,Xが十字架に似ているということで,磔を連想する,いやな感じ,と嫌う人もいるとか。

 ついでにフランス語のノエルΝoëはnew+sunのギリシャ語での合成語。「新しい太陽」,ドイツ語でのクリスマスは「神聖な夜」,ロシア語では「誕生」,イタリア語では「誕生した」という,どれもこれも新しい太陽,キリストのお祭りなのです。

 日本人はこんな意味などどうでもよいと感じている人が多く,彼や彼女とお泊まり,美味しいものを食べる日,プレゼントを貰える日程度にしか思っていません。

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 キリストの生まれたのは紀元前4年の夏じゃないかというのが定説。じゃどうしてクリスマスが12月25日なのか。それにこだわるのはどうしてなのだろう,というのが今日のテーマ。

 これは紀元273年に古代ローマのアウレリアヌス帝がミトラをローマの最高神として,その誕生日である12月25日をローマの国際日と定めたのがそもそもの発端なのです。ローマは多神教の国でしたが,ゾロアスター教から分かれ,ミトラを太陽神として崇拝する一神教がミトラ教。三世紀ごろにローマでは人気のあったミトラ教。ミトラ教の信者であったコンスタンチヌス帝も進軍中に静かにローマに広まっていたキリスト教の十字架を見たというのがきっかけで,紀元313年に信教の自由を認め,キリスト教を公認,自分までキリスト教に改宗,325年には三位一体の理論までたてた。神と子と聖霊の名においての,それぞれは同じ人物を指すのです,という理屈ですが。へえ~っ,と素人は思ってしまうのですが,都合の良い解釈ですね。ともかくそれで,ローマ帝国はキリスト教国家として一歩を歩み始めたのです。

 紀元354年になって,ローマ教皇リベリウスはミラト教の祭をやめて,同じ日をキリストの誕生日と定めてしまった。だからこの日がキリストの誕生日かどうかといった議論は無意味。だいたい決め方がこうだったのですから,12月25日はキリストの誕生日なんかじゃないのは当たり前。


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 本当のクリスマスプレゼントはオモチャなどではない。その贈り物とはキリストのこと。あなたに,そして隣人に,誰にも等しく贈られるこの世の光,これが本物のプレゼント。

 プレゼントの始まりは東方の三博士。ルネッサンスの絵画にもある,カスパール,バルタザール,メルキオールが一人の男の子の誕生を祝って捧げたプレゼント。王の象徴として黄金を,神への信仰として乳香を,愛のしるしとして没薬を。C†B†Mと三博士の頭文字を十字架で結びつけるように玄関ドアーに書いておくと,病気や災難除けに効果抜群という。もちろんおまじないですが。Bの上にもうひとつ十字架を加えると天国に行けるとか。

 もともとは神からのプレゼント,愛の光。でも人間は精神ではなく手で触れる物がいい。そうでないと実感がわかない,ありがたみも感じないというわけでしょうか,サンタクロースがオモチャを運んでくる。でもこれは作り話だから,お父さんやお母さんがサンタクロースに成り代わって子供達にプレゼントをする,と言う具合に変化してきたのです。


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 日本では祝い事があるとお赤飯を炊きますね。都会ではこんなことをする風習など失われつつあるのですが,もともとは大陸から日本に最初もたらされたのは白米ではなくて赤米だったのです。赤飯は初心を忘れないようにしましょう,ということで祝いの膳に出されたのですよ。

 同じようにクリスマスの日にはアメリカでは七面鳥が食卓にのぼりますが,これも初心を忘れないようにという意味あいがあります。なんたってオランダの清教徒がメイフラーワー号でアメリカの港プリスマに着いたのが1620年のこと。初めて食卓に乗せた肉が野生の七面鳥。この清教徒にとって命の支えになり,キリスト教布教の苦労を忘れさせたのが七面鳥,だからこれを神に捧げて感謝したというわけです。

 といっても七面鳥などクリスマスに食べる人は今ではどの程度いるのでしょうか。日本ではスーパーには鶏の丸焼きやら骨付きのもも肉,唐揚げなどにかわってしまっていますね。それにキリスト教とは関係のない多くの人にとっては,ただただクリスマスにかこつけて美味しい物が食べられればいい。



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