江戸東京ぶらり旅

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後楽園<小石川>

小石川後楽園


 後楽園と言っても,六義園とか浜離宮庭園と同じく庭園であって,決して後楽園球場(東京ドーム)のことではありあません。都営地下鉄大江戸線の「飯田橋駅」からが一番ちかいのですが,JR水道橋駅で降り,それこそ神田川に架かる「水道橋」か,その上流の「後楽橋」あるいは「小石川橋」を渡るのもいいですね。東京ドームの西となりのお庭が小石川後楽園。だいたい後楽園球場と言っていたときの「後楽園」とは,小石川後楽園の「後楽園」から名前を拝借したもの。本家本元が忘れられ,にぎやかな方へ足が奪われてしまいましたね。試しに東京ドームの売店の女の子に聞いてみてください。「後楽園ってどこですか?」「えっ,ちょっと聞いてきます」

 この庭園は水戸徳川家のお屋敷があったところ。1629年に初代水戸藩のボス頼房さんが造らせた庭で,二代藩主の 光圀 さん,あの水戸黄門さんが30年ほどかけて完成させました。

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 光圀さんは,

  「(士はまさに)天下の憂いに先だって憂い,天下の楽しみに後れて楽しむ」

という中国の故事から「 後楽園 」と名づけたのですね。今の政治家にも,自分の利益を優先させないで,まずは庶民のことを考えて欲しいものですね。問題の会社にパーティー券を売りつけておいて,それが発覚してから,「じゃ,お返しします」なんて平気で言う女性政治家もいますから,日本の政治もまだまだ後進国並み。女も男も今の政治家はだめ。女性ならクリーンなんて妄想ですよ。ガッツのある政治家は本当にいませんね。

 庭園は池を中心にした「回遊式泉水庭園」というもの。あちこち中国の名所の名前をつけた景観を配置,日本の名所にも行けますよ。要するにミニチュア,日本人は雄大な自然よりも,盆栽を好むのですね。気持ちが広い世界に向いていかない,閉じこもり型なのでしょうかね。

 ところで,ここに水をどうやって引いているのでしょう。江戸川公園あたりで神田川を堰き止め,上水道で引いてきたのですよ。今もその跡が残っているので,是非見学してみては。写真はもとの神田上水の上に架けられた橋,水面の映る影と合わせると,ちょうど満月に見えますね。水はおだやかに,ほんのかすかに流れていますが,これは地下水。神田上水の水はもう流れていませんからね。なおこの庭園は,浜離宮恩賜庭園と同じく,国によって特別史跡,特別名勝に指定されています。

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