江戸東京ぶらり旅

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土方歳三のお墓<日野市>

高幡不動と土方歳三



高幡不動1.JPG


 京王線で調布駅を過ぎると日野市, 高幡不動駅 があります。その名の通り高幡不動尊というお寺があることからついた駅名ですね。駅を出るとすぐ右手に参道,お土産屋さんが道路の両側に並んでいます。試食のお煎餅をつまみながら進むとすぐ高幡不動の仁王門です(写真上)。ここは関東三不動の一つ。三不動とは千葉県成田市の「成田不動」,神奈川県伊勢原市の「大山不動」,そしてここ。もともと山の高いところにあったもの,1335年に嵐で倒壊したためこの場所に移築したとか。東京都最古の文化財建造物なのです。千体地蔵堂には小さなお地蔵さんが弘法大師像とともにたくさん並んでいますよ。その中で真新しいのが五重塔,26年前にできたものですが,周囲の雰囲気とフィット。五重塔のずっと手前にはご存じ,新撰組の副隊長であった 土方歳三 さんの像が立っています。さらに像の右後ろには「新東京百景一位入選の碑」と「日本観光地百選入選記念の碑」が建っています。なるほど仁王門に戻って全体を眺めるとやはり絶景。広くはない境内ですがちょっとお散歩,立ち寄るには良いところです。

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土方歳三・ポスター 新撰組群狼伝 土方歳三 新選組!! 土方歳三 最期の一日



 それで土方さんですが,高幡不動駅に戻り,さらに多摩モノレールの構内に入って線路の向こう側に出ます。そしてモノレールに沿って北上,多摩川(支流)を渡って右折。やがて 日野高校 がありますが,この北となりの 石田寺 (せきでんじ)が歳三さんのお墓のあるお寺です。徒歩で25分程度かな。やっと目的地に着いたと思ったら,どっこい,どのお墓も土方家のもの。なるほど周囲のお家の表札も土方姓ばかり,土方医院に土方何々とこの一帯は土方部落,きっと親戚同士なのですね。まだ新しい歳三さんのお墓には説明板がありますからすぐに分かります。古いお墓は鉄枠に囲まれているもので(写真下),近くにありますから,これも簡単に探せますよ。多摩川に戻って周囲を眺めると,武蔵国多摩郡・・・こんな田舎から江戸の呉服店へ丁稚奉公,歳三さんにはこんな退屈な刺激のない仕事,耐えられなかったのでしょうか。なんとか目立ってのし上がろうと思ったことでしょう。基本的には尊皇攘夷,函館の五稜郭で戦死したときは34歳でした。田舎侍の悲しい人生でした。

土方墓.JPG



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