江戸東京ぶらり旅

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築地塀のある街<谷中>

観音寺の土塀

 谷中,根津,千駄木はまとめて「谷根千」(やねせん)。下町情緒ゆたかな場所で,ここに住み着く外国人するいるほどです。たくさんのお寺がありますが,今日は谷中の 観音寺 のご紹介。もともとは長福寺と言いましたが,吉宗の長子長福丸と同名だったため観音寺と名を改めました。元禄時代には和尚さんの兄弟が赤穂浪士にいたため,和尚さんが便宜を図って,浪士の密談にも使われたとのこと。

谷中・築地塀.JPG


 ここにある塀は,長さ37.6m,高さ2m,瓦と粘土を交互に積み重ねて作った土塀(練り塀),この上を屋根瓦で葺いためずらしいもの。「平成4年度台東区まちかど景観コンクール」で「 まちかど賞 」に選ばれています(写真上)。江戸時代には大名屋敷や寺院にはよく見られたようですが,現在はほとんど残っていません。私の経験では,神田の湯島聖堂(写真中),芝の増上寺(写真下),赤坂の南部坂でしょうかね。他でも見たような記憶はありますが,思い出せません。

湯島聖堂2.JPG


築地塀.JPG



 このような塀を「築地塀」(ついじべい)と説明したガイドブックがありますが,表面を白漆喰で塗り瓦屋根を乗せたたものが本来の築地塀。



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