江戸東京ぶらり旅

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銀座の掟(おきて)

銀座の掟


 銀座のビルはどんなに高くても56m,これが決まりなのですね。銀座で都内が一望できる展望台のあるビルなんて聞いたこともありませんね。だから西新宿や池袋などを歩いているときのような,空からビルが落ちてきそうな威圧を感じません。というわけで,銀座には銀座の昔からのしきたり,ルール,掟がほかにもありそうです。ちょっと考察してみましょう。

 若い頃,銀座はあまり好きな街ではありませんでしたね。敷居が高く感じたし,ネクタイ一本が3万円だの,ワイシャツが20万円だのと,子供の行くところではなかったのですよ。それで,「あんなとこ田舎者が行くところだよ」と無理に理由を作って拒絶していました。パーラーとか三越などのデパートの食堂には行きましたけどね。

 今だってそのような気分は抜けませんが,江戸時代からの老舗で生き残ってきたお店にはやはり風格というものがありますし,次第に歴史というものを価値あるものとして感じることができるようになると,「いっちょ,銀座を冷やかしに行ってみようか」という気もしてくるのです。

 例えば和光,美人揃いの店員が「何をお探しですか?」と声をかけてくるでもなし,実に快適なウインドーショッピングができるのであります。どれをとっても高級品,へんにおぺっかを使うわけでもなく,べったりとくっついてくるわけでもなし,しかし無視している様子もなく,遠くから小ガモを見る親のように・・・



 それで店員は私たちの何を見ているのでしょうね。きちっとした身なりなのか,身につけているものなのか。お金がないと見なされれば心の中で無視し,決して近づこうとしないのか。ちょっとしたポイントがありそうです。一つは靴,高級な靴を履いていてもかかとやつま先まできちっと手入れされていつのか? 二つ目はセンス,高級であっても,こてごてとアクセサリーを身につけているのでは失格,たった一つの宝石しか身につけていなくても,シンプルな品格が保たれているか? 本物を目指す店は,成金にたくさんの商品を売りつけるようなことはしない(願望ですが),と私は思っています。

 それを裏付けるように,銀座のお店の入口のドアは一般的に重たい。これは,私のように冷やかし半分で来るお客には入りにくいように,じっくりと商品を見たい人にはゆったりと見てもらう,という意図があります。本当に来て欲しい人に配慮して,ということです。歩道を歩く場合だってルールがあります。このような掟ですが,車道側は急ぐ人や銀座で働く店員が歩くのですね。それで銀座を楽しみたい,という人にはウインドー側をゆずる。どうぞウインドーショッピングを楽しんでくださいね,というわけです。これができないと本物の銀座人ではない。

 銀座で食事をするなんて矢張りお金がかかりますが,それが嫌なら行かないに限る。いや,行けないのですが。コーヒーショップで待ち合わせ,そして予約してあったお店へ,さらにお食事が済んだら,また別のお店で軽く一杯・・・という具合に,一つの店ですべてを済ませないというのが基本です。だいたい高級店といってもお客が満杯になってもたいした数にはならない,そこに長居されたのではたまりません。銀座は小さな店がしのぎを削っているのですね。だから金額が張るのも仕方ありません。一流のものを提供し続け,その上経営も成り立たせなければならない。景気にも左右され,大変なのですね。それに一軒に長居すると,次のお客の楽しみを奪うことにもなります。いやな人と鉢合わせになっても逃げられない,ということを避ける。これが銀座で遊ぶルールなのでございます。

 もともと江戸っ子はのれんをちょっと分けて,知人がいたら,そしらぬ振りをして去るのが礼儀。ここで「やあ,久しぶり」なんてやるのは最高のヤボ,やってはいけないことなのです。他人のしていることには立ち入らないというのが原則なのです。こうしたルールを知らない,守れない人は田舎者(田舎に住んでいるということではありませんよ,都会にいても意識が江戸人とは違うという意味です。だから田舎にもたくさんの銀座人がいますよ!)とみなされるのですよ。


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銀座で意外だと思うのは中古店があること,でもいい物がたくさんあります。
コメ兵有楽町店 がおすすめです。ただし,ネットでの購入はできませんよ。直接お店に出向いて,品定めしましょう。

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