江戸東京ぶらり旅

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深川



 それがどうしたって? いやこの「深川」だけどな,どうして深川っていうのかご存じだろうか。隅田川や小名木川,仙台堀川があるから,川と何か関係あるんじゃねえかって? いや,それがちと違うんだ。

 地下鉄大江戸線でも新宿線でもOK,森下駅で降りて,南へちょっと進むと深川神明宮ってな神社があるんだ。この神社,このあたりでは江戸の時代から村の鎮守として大事にされてきたんだ。このあたりの人たちは今でも神明様なんて,愛称で呼んだりしているんだね。


P1010262森下駅2.JPG


 誰が建てたって? それがな,家康がこの江戸にやってきた頃だから400年も昔のことだが,都市開発のために今でいう大阪からやってきた「 深川八郎右衛門 」が中心になってこの地を開拓したのよ。都市開発ったって当時は葦(アシ)の生える湿地帯だったから大変だったろうけど,家康がこの地を巡視においでになったとき八郎右衛門が「まだ住む人も少なく,地名もございません」と説明。すると家康,「そなたの姓,深川とするとよい」とお答えになった。それで「深川村」となったんじゃ。

P1010266深川神明宮3.JPG


 深川神明宮は延命長寿の福神「寿老人」としても地域に親しまれているけど,この神社は八郎右衛門が自分の屋敷の小祠に伊勢の皇太神宮の天照大御神の分霊を勧請したのが始まりと伝えられていて,後に深川村の総鎮守となったということだ。まあ,八郎右衛門も自分と一緒に開拓に参加してくれた人たちの幸せやら深川の発展を願ってやったことなのだろうな。

 深川という地名(住所)は現代ではごく一部の地域になってしまったけど,もともとは森下周辺のこと,このへその部分が深川神明宮なのさ。これが門前仲町や木場を含む広い地域をさす地名になっていった。だけど今だってお年寄りは「深川ではね」というとき,かつての広いエリアのことをイメージして言っているから,平気,平気。

 えっ,深川丼って何かって? そりゃ,門前仲町あたりにいけば食い物屋がたくさんあるから,あさりたっぷりの丼,そこで食ってみてよ。旨いから。

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