地震対策で大谷石塀を撤去し、その廃材を活用して園路を整備するのが春の計画である。
見た目を気にせず安心して歩行できるよう、全路をバリアフリーに改良する。
自分で通る道は自分で開拓し整備する。これ求道の究極の姿勢。
一日2時間、無我の境地の石との格闘。一つ間違えば死に至る病の発症につながる。
**********
大谷石は奈良時代から採掘されたらしい。
細工と運搬のし易さが、古墳に活用され、生活用具や建材として全国的人気を博した。
その乱獲が影響してか、地表が崩落して住民に大きな被害と不安を与えている。
霊場磨崖仏の里の出来事であるが、これも冷厳たる試練の一つか。
**********
紅梅垂る 園路に活きる 大谷石