ライフキャリア総研★主筆の部屋

ライフキャリア総研★主筆の部屋

2003年03月07日
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 いいアウトプットをするには、インプットしなくちゃね。いま一番気になっている書き手である労働経済学者の玄田有史さんの名前を朝刊の広告で見つけ、彼が編者として参加している『成長と人材』(勁草書房)を注文。ついでに共著の『リストラと転職のメカニズム 労働移動の経済学』(東洋経済新報社)も。もひとつおまけに佐川光晴さんの小説『ジャムの空壜』(新潮社)。

 しばらくは本を抱きしめて生きていこうっと。いろんな温度差があってキモチいいのよ。

 ……………。

 レジュメ作りは昼過ぎまでかかってしまった。明日、話す内容は、キャリアプランの作り方と仕事の探し方、面接のハウツウ。

 キャリアプランの前段では、ライフサイクル論をいくつか紹介する。孔子の「論語」、エリクソンのライフサイクル論、ハヴィガーストの発達課題。少々古臭い概念も出てきていまの時代にミスマッチな部分もあるが、ともあれ、人生全体を概観するにはいい材料になる。

 これらの理論に触れるうちに、人生の「節目」や「転機」というものの存在に気づいてもらえるのではないだろうか。

 キャリアとは、神戸大教授・金井壽宏先生の『働くひとのためのキャリア・デザイン』(PHP新書)に書かれている内容を私なりに噛み砕いてまとめると、「馬車を御して進む私と馬車の後ろに続く轍」。キャリアは途切れずに、ずーっとつながっている。仕事以外のボランティア、学業、専業主婦歴も広義のキャリアと捉えていい。

 キャリアをデザインするときに大切なのは、岐路(cross road)にさしかかったとき、どちらを選ぶかということだ。いつもいつも行く先を気にしていたら、前に進めない。岐路を用心深く選んで悪路、たとえばがけっぷちぎりぎりの道(colse to the edge)をやり過ごしたら、あとは「ドリフトする(流される)」状態に任せればいい。つまり、人生の大きな節目のときの決断が重要だということ。

 節目は人によって違う。入学、卒業、就職、資格取得、転職、転勤、異動、リストラ、独立開業、結婚、離婚、恋愛、破綻、子供の誕生、住宅購入、引越し、子供の小学校入学、子供の独立、親の死、退職、年金支給開始、配偶者の死……。

 三十、四十、五十、六十などと十年ごとを節目と考える人もいるかもしれない。

 岐路にさしかかる前に、将来、遭遇するであろう岐路を想定してプランを立て、デザインするのが望ましい。いわば、地図を描くようなものだ。そのとき、要所要所で(水先)案内人の助けが必要だ。

 つまり、頼りになる先輩や友人・知人のネットワークを幅広く持ちたい。いつも身近にいる人とは、いつも同じような話しかしないので気づきが少ない。たまにしか会わない人のほうが、かえっていいヒントをくれることが多い。

 たまにしか会わないような関係のことを、玄田有史さんは「ウィーク・タイズ」と言っている。このウィーク・タイズをいろいろな方向へ張り巡らしておくと、岐路に差し掛かり、選択を迷うようなときにサポートしてもらえる。

 しかし、最後の決断は自分自身でする。自分のキャリアは自分で決めて自分で責任を持つということが一番大切だ。

 というわけで、またまた明日の講座の予行演習をさせていただいちゃいました。

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 熟年向け旅行商品については、JTBの「おとなの旅時間」のサイトがなかなか興味深かった。

http://www.jtb.co.jp/otonatabi/

 旅のフォトエッセイを読むことができ、ほんのさわりの部分をバーチャルに体験できる感じ。予告編がありすぎるとあとの楽しみがなくなってしまうけれども、フランス・ロワール地方の古城めぐりツアーでは、参考になるエッセイ本のリンク(といってもアマゾンのお買い物サイト)もついていて、旅を夢見る時間を演出してくれる感じ。

 旅って、計画を立てているときが、一番楽しかったりしませんか? でも、「一番」だと思っていたのが、思わぬハプニングとトラブル(これが旅の語源)に出会える。それこそが、旅の醍醐味ですね。ヒヤリ、ドッキリも含めてね。

 ……………。

 カウンセリングでよく使う「適応」という言葉が大嫌いな在野精神反逆児というかおばさんですが、適応しちゃったなあと夜空の美しい星のまたたきを眺めながら穏やかに思ったのでした。

 ジムから帰る井の頭線沿いの道が、照明が少なく、空が開けているもので、東京にしては星がたくさん見えるのでした。ああ、綺麗だなあと、なぜかしみじみ感動してしまう今日このごろ。もう命が長くないのか。そんなことないな。見るからに健康優良おばさんだ。

 いまのままでいい。つらい、寂しい、貧しいといったネガティヴな思いは全部、不思議な還元装置というか浄化装置の中に吸い込まれて透明になっていくような気がする。星が吸い込んでくれるみたい。

 I have become comfortably numb.

適応能力に優れているなんて、不良としては認めたくないところだけれど、適応しちゃうんだよなあ。困ったものだ。さあ、早く寝て、明日の講演に備えてなくては。





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最終更新日  2003年03月08日 00時01分13秒


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