ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2004年01月09日
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 今日書いた原稿は、子どもの安全を守るためのサービスについて。GPSを使った位置情報提供サービスが、各社から提供されています。大切な人が、いま、どこにいるのか、居場所を携帯やパソコン画面の地図上のピンポイントで知らせてくれるサービスですね。

 痴呆症で徘徊してしまうお年寄りの追跡にも役立つし、また、恐ろしいことに営業マンなどの社員の管理にも使われているらしい。

 管理を嫌う人間からすれば、見えない手錠ですね。しかし、子どもの安全を心から心配する親にとって、いまや必須アイテムなのかもしれません。

 子どもの連れ去り事件が急増しています。被害者は圧倒的に女児が多く、最も多いのが小学生。犯人は、20代や30代の男性が多いとのこと。

 子どもに対する犯罪が増えている原因として、色々なことが言われていますね。曰く、地域社会の崩壊で、人と人のきずなが薄れている。ロリコンを刺激する風俗情報の氾濫......モー娘など、女児アイドルをもてはやす風潮にも罪があるでしょう。

 明日から公開される、クリント・イーストウッド監督の映画「ミスティック・リバー」も、過去に起きた少年連れ去り事件が伏線になっています。仲良し3人組少年が遊んでいるときに1人だけ悪い大人に連れ去られ、性的虐待を受けてしまう。命は奪われずに済んだものの、心の中に闇を抱えたまま大人になり......ネタバレになるのでこの程度にしておきます。かなり暗い重い映画のようですね。

 子どもを性的犯罪の対象として見なし、実行してしまう......そんなことができるのは「化け物」だ。即刻、死刑にしてしまえ!と叫ぶのは簡単です。しかし、全てを個人の責任に帰結させるのは難しいと私は思います。社会病理が関与している部分がかなり大きいのではないでしょうか。

 虐待を受けて育った子どもは、自分の子どもを虐待する可能性が高いとよく言われます。これは危険な言い方で、虐待経験のある親を呪縛し、傷つける恐れがあるので安易に使ってはならないけれども、虐待のようなコミュニケーション病理は、ぐるぐると循環し、伝播する可能性が高いのは確かでしょう。

 現代社会は、コミュニケーションのあり方がねじれたり、ゆがんだりしているように思えます。アパートの隣の部屋に住んでいる人と話したり、挨拶を交わすことすらないのに、ネットや携帯電話を通じて、一度もあったことのない「友達」と親しげに会話する......そんなことが至極当たり前の日常になっています。



 冷や汗を流さなくても済む、理不尽に命を奪われなくても済む、そんな社会にするためには、どうすればいいのでしょうか。

 コミュニケーションをより健全にしていくこと。その努力を地道に続けるしかないなあと感じています。

 そのために、私がいままで勉強し、実践してきたカウンセリングの知識や技術が役に立つなら、惜しむことなく使いたい。広めたい。

 最近、「自己実現」という言葉に対して、どうも懐疑的になっている私です。自分だけ満足するなんてことは、あり得ない。周りが幸せにならなければ、自分も幸せになれないでしょう。

 働くっていうのは、「傍(はた=周囲の人々)を楽にさせる」が語源だという説もあります。楽には、安心、安全、楽しさなど色々なニュアンスがありますよね。

 好きなことを仕事にして輝ければ素晴らしいけれども、自分ひとりだけでは輝くことはできませんね。自分の幸せと周囲の人々の幸せのつながりをいつも体感できるような、そんなナマな感覚を取り戻すことが大切ではないかと感じてみたり。

 さっき届いた年賀状の差出人は、過去に私の力不足から迷惑をかけてしまった人物なのでした。彼女がまだ私を見捨てないでいてくれるなんて、感謝感激です。

 人の役に立てて、人を楽にして、幸せにできるような人間になりたいなあとしみじみ思います。なれるかなあ。





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最終更新日  2004年01月09日 17時09分01秒


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