ライフキャリア総研★主筆の部屋

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2009年06月17日
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カテゴリ: 労働環境研究
内閣総理大臣が有識者の参集を募って「安心社会実現会議」なるものを設け、過去5回の会合を経て、このたび最終報告書が出されました。

この国の未来デザインのひとつのかたちとも言えるかもしれません。

自分たちの子どもや孫の世代になれば、日本人はもっと幸せになれるのか。幸せの土台を支える「安心」はどうあるべきか。そんなことについての議論のようです。

ポイントを抜書きしておきます。

●総論より

1)「働くことが報われる公正で活力ある社会」

こうした中で私たちが目指す安心社会は、まず第一に、「働くことが報われる公正で活力ある社会」である。国民が活き活きと働く機会が保障されることが、社会の活力の根本であり、活力のない社会から安心は生まれない。働くことは、人として生きる誇り、喜びであり、また、多くの国民がこの誇り、喜びを享受することで社会には力が満ち溢れる。安心社会は、決して「いたれり、つくせり」で受け身の安心を誘う社会ではない。国民一人ひとりの、能動的な参加を支える社会である。

2)家族や地域で豊かなつながりが育まれる社会

またそれは第二に、「家族や地域で豊かなつながりが育まれる社会」である。人は人とのつながりのなかで安心を感じ、モラルを高め、成長することができる。助け合い、いたわり合い、支え合うコミュニティを持続させていく支援が要る。

3)働き、生活することを共に支え合う社会

国民が安心して働き、生活していくためには、教育・訓練、医療、保育、介護、住宅などの基本的な支えが不可欠である。国民の必要に沿った、質の高い支えをつくりだす上で、国、自治体、民間企業、NPOの連携が求められる。したがって「安心社会」は、第三に「働き、生活することを共に支え合う社会」である。

●10の緊急施策


2)子育て支援サービス基盤の計画的整備(多様なサービスの実現、事業参入促進)
3)就学前教育の導入およびその保育や育児休業制度との総合化
4)所得保障つき職業能力開発制度など雇用・生活保障のセーフティネットの構築
5)給付型奨学金制度の導入など高等教育の私的負担を軽減する措置
6)非正規労働者への社会保険・労働保険適用拡大など非正規雇用の処遇格差の是正
7)コミュニティにおける医療・介護連携の推進とそれに連動した独居高齢者に対する住宅保障
8)安心保障番号/カード(社会保障番号/カード)の導入
9)「安心社会実現本部」「安心社会実現オンブズマン」の設置
10)政府をあげて改革に取り組むための行政組織の再編・人的資源の再配分

子育てと勤労の両立支援や、職業能力の低さや非正規労働といった未来に向けての「負の資産」の問題解決、あらゆる人を社会的孤立から守ることに緊急施策の主眼があるようです。そこで気になるのは、身を粉にして働くうちに、あるいは親の介護のために、婚期を逃してしまった「おひとりさま」の「安心」はどうなるのかな?ということ。ま、自助努力で何とかするしかないわけですね。お金も家も健康もなくなって、高齢者になったときに初めて支援してもらえるのかな。「日本おひとりさま党」という新党でもつくろうか……というのは冗談ですがウィンク

私自身の将来の問題に引きつけて考えてみると、地域におけるソーシャルビジネスの支援、あるいはそれへの参加ということになるかなあという気がしています。


こちら

最終報告書の全文は、 こちら








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最終更新日  2009年06月17日 07時23分15秒
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