最後の母への手紙


私が、満二歳の時、熱を出しテンカンになってしまった時、どんなに自分を責めたでしょう。自分を責めて責めて責めまくって苦しかったでしょう。ごめんなさい。そして、ありがとう。
家族の中で母さんだけは、どんな時でも私の事かばってくれた。
もう、私もオペをさせて貰ったおかげで元気になりました。ありがとう。
これから、自分の事少しずつ出来る様になるから安心してください。
母さん、私の友人知人にすごく気を使ってくれありがとう・・・自分の事の様に喜んでくれていろいろな事をしてくれたよね
もう、これからは、気を使わないでゆっくりして下さい。人の事ばかり考えないで!自分の事考えよう!
何もしなくていい私を見ててください。元気に笑っていて下さい。
今まで、母さんに頼りすぎてしまっていた。自分が恥ずかしいです。
今回、母さんに倒れられて 家事ってこんな大変な事なんだ。
よく母さん30年間以上もやって来たな すごいなぁ!と思いました。
母さんの偉大さが、最近すごく解るようになってきました。
母さんに教えてもらいたい事、山ほど有ります。病気が治ったなら、その山ほどの事、教えてください。
左腕が利かなくても何処まで自分で出来るのか・・・何処まで自分で出来る様になるのか。それを母さんに教えて欲しいのです。そして、見てて欲しいのです。
母さんは、椅子に座っているだけで善いから・・・
早く元気になって、母さん利奈(孫)に昔話を聞かせて上げて下さい。私の知らない昔話を利奈も勉強になるでしょう。
自分のおばあちゃんって人が、どんな生き方をしてきたのか。
私が、テンカンになった時、皆に励まされ、元気付けられ、頑張れた。人生ってこんなにもすばらしいものなんだって事を・・・
だから、早く元気になってください。
母さんが元気になったら又旅行に行きたいです。
私も車の免許を取り、今度は、私の車の隣に母さんを乗せ、母さんが、おばあちゃんを乗せて上げたように私も母さん・父さんを車に乗せ、いろいろな所に一緒に連れて行きたいです。
私の作った料理も食べて貰いたいです。
もう、母さんには、いろいろやってあげたい事が沢山あります。
だから、早く元気になって下さい。』

その4日後こんな手紙を書けるようになったわたしに安心したかのように母は逝った
この手紙がわたしにとって最初で最後の親孝行だったのかもしれない


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