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★★★★ しましま LIFE ★★★★
2009年読書目録。
<2009年読書目録>
【 お家さん・上下巻 】
玉岡かおる著
本文を引用すると、明治の一時期、
スエズ運河を通る船の半分は、この
鈴木商店のものだった、というくらい
隆盛を極めた嘗ての財閥・鈴木商店。
その繁栄と衰退を女主人が語る一代記。
< 感 想 >
鈴木商店の存在は以前から知っていましたが、
その後の国の発展に繋がる事業を数々手がけるなど
その業績を知って仰天、大いに認識を改められました。
と書くと固い内容のようですが、お家さんと呼ばれた
女主人の神戸訛りで語られるお話はすごい臨場感!
生き生きとした当時の神戸の街が目に浮かぶよう、
面白くてわりと一気に読んじゃいました。
実をいうとこれはサイン入りの贈呈本。
ご縁から唐変木さんに送られてきました(^-^)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【 イリアム 】
【 オリュンポス・上下巻 】
ダン・シモンズ著
< 言い訳 >
去年の日記で 感想を書きたい
などど言いながら書けなかった。
心身共に余裕がなかったのもあるけど、
あまりにも説明がややこしいのと、
そのわりに内容がなかったから?(^-^;)
もうちょっと書くとすると・・・
ハイペリオンシリーズにくらべると
練りきれていないストーリーに齟齬・矛盾を
感じることや主人公を含めて登場人物の
魅力に欠ける点、などなどあってあまり
没入できなかったのも大きいかなぁ・・。
しかし。
ギリシアの歴史や文学にあらためて
興味を持たせてくれたことには感謝♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【 ムーサよ、語れ―古代ギリシア文学への招待 】
川島 重成、高田 康成 著
ホメロス、ヘシオドスなどなど
ポリス時代のギリシア作品を通して
著された古典学研究の一冊。
興味のある方はこちらをどうぞ♪
書評
< 感 想 >
読みかけの【 イリアム 】が延長した返却日を迎え、
読み物に困ってギリシア繋がりで借りたのだけど、
小説以外の本を読むのは久しぶり・・?? いや!
一昨年に唐変木さんからお借りした湯川秀樹さんの
「素粒子」を読んだのだったっけ。
どちらも初めて知ることが多く楽しかったです♪
ムーサよ、語れ とは ホメロス作
『オデュッセイア』の書き出しであり、
ムーサとはいわゆるミューズのこと。
ミューズはオリュンポスの下位の神々、
ですが、9柱もいてそれぞれ役割と
いうか担当があるそうな・・・・
皆さんはご存じでしたか??
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【 時の眼 】
アーサー・C. クラーク、
スティーヴン バクスター著
ごめんなさい・・・
先に続いてストーリー、
ちょっとまとめられません(^-^;)
< 感 想 >
【 オリュンポス・上下巻 】後、
すぐに借りた一冊。 すると~、
同じように時代と時代が交錯するから
というよりも、なんだか、イリアム・
オリュンポスにくりそつなのに吃驚!
それもそのはず、シモンズはこれから
着想を得ていた?と思える節が・・・。
調べればすぐにわかるんでしょうけど。
面倒くさいからちょっと保留(笑)
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【 太陽の盾 】
アーサー・C. クラーク、
スティーヴン バクスター著
時の眼の続編。
2037年の地球。
5年後に予測された未曾有の太陽嵐。
それが到達するや24時間に地球が受ける
エネルギーは可視光にして一年分相当、
地球のあらゆる生命は壊滅するだろう。
そこで考え出された壮大な計画は全世界を
巻き込んで実行されてゆくというお話。
< 感 想 >
けしてストーリーテラーとはいえないながら、
さすがアーサー・C・クラークの着想、グー♪
バクスターの筆力もあり超面白かったです(^-^)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【 コーデックス 】
レヴ グロスマン 著
表題の コーデック といったらIT用語。
表紙も映画のマトリックスを彷彿とするし
サイバーパンクもの? と思いきや、その
言葉ににはもう一つの ↓、意味が!
codex = 古写本
codec = データを圧縮・伸張するソフトウェア
ということで小説は中世の写本を巡る探索のお話。
これがまた英国貴族夫妻の陰謀がからんでいて、
気がついたら主人公の友人・知人はその夫妻の
陰謀がらみの人達ばっか、怖いよ~(-□-)
< 感 想 >
SFからSFと続き次もSFを、
と望むもSF作品って少ないのよね・・・
そこで、表紙の裏に印刷された一文
本棚の『薔薇の名前』や『抱擁』の横に置くべき。
というフレーズに釣られて借りる。
他の作品では出会うことない情報が満載、
たしかに知的好奇心を煽られまくりました。
SF病、ここで小康を得る??(笑)
「薔薇の名前」「フーコーの振り子」ばりの
サスペンス、読みごたえのある1冊かと。
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【 ダ・ヴィンチの白鳥たち 】
カレン エセックス著
なんですとっ!!
あのイザベラ・デステが小説に!?
書棚で発見、吃驚こん。
主人公はルネッサンスの代表的存在の1人、
あまりにもメジャー過ぎて好きではなかった
のですが、興味がなくもなく。
つい借りてしましました(^-^;)
感想は・・・・・普通??
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【 貴婦人と一角獣 】
トレイシー シュヴァリエ著
舞台は中世のパリとブリュッセル。
世にも稀な貴婦人の構図も美しいタピスリーを中心に、
モデルとなった貴婦人とその令嬢、タピスリー工房の娘・
その母・工房の職人、そして下絵を描いた絵師たちが
タピスリーと恋の行方を各章、一人称で語る小説。
小説は中世に織られ現存する一枚の
タピスリーから着想を得たもよう、
表紙の写真こそそのタピスリーとか。
< 感 想 >
動機としてはダ・ヴィンチの白鳥たち の
流れで貴婦人ものを借りてしまったという。
しかし読書というのは思わぬ知識を得るもので、
この本では想像さえしたこともなかった、中世
ブリュッセルにおけるタピスリー製作の記述が
興味深く、ちょっとかわった物語を一層楽しい
ものにしてくれました(^-^)/ わっほー
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