『 星になりたい 』



       『 星に なりたい 』



   ちっちゃなビンにつめられた

   色とりどりの 綺麗な こんぺいとう


   いつも 白いチェストの上に それはまるで 飾りものように

   食べられることなく ちょこんと 置かれていた




   その部屋の 大きな窓からは いつも 青い青い 空が見えていた。。。




   朝は カーテン越しに 優しく 朝陽が 差し込み

   お昼には さわやかな風が カーテンといっしょに そよぎ

   夜になると 綺麗な 星空が 見えていた



   こんぺいとう達には 夢があった

   『 あの夜空に輝く 星になりたい。。。 』





   いつも 大きな窓から見える 星空が 今夜は 少し 違って見えた


   星たちが まるで 帯のように 賑やかに 集い 並んでいて

   その光景は まるで 宝石箱の中身を 散りばめたように

   それはもう 綺麗に 綺麗に 輝き 流れていた 



   こんぺいとう達の 想いは ますます 強くなり

   『 星になって あの夜空で 輝きたい 』と そう 強く願った




   キラッ キラキラッ キラッリ~ン☆。.:*:・’:・’゜



   まるで 星たちが その願いごとに 返事をするように 輝き

   夜空に 宝石のごとく 綺麗に 輝き流れていた 帯が

   スーッと こんぺいとう達がいる 部屋の窓まで 流れ降りてきた



   白いチェストの上にあった 小瓶の ふたが そっとはずれ

   色とりどりの こんぺいとう達は その帯に 吸い込まれていくように 

   ひとつ まったひとつ 憧れの夜空へ 静かに 上へ上へと 昇っていく



   『 僕達の 願いが かなったんだね。。。 』

   キラキラと うれし涙が こんぺいとう達の 全身を包み

   夜空に 綺麗に輝く 他の星たちに 負けないほどに 綺麗に輝いた






   7月7日の夜 

   こんぺいとう達は とうとう 星になった☆。.:*:・’:・’゜








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