Destiny

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『裏切り』



承知していたはずだった・・・・・

私と彼女は小学校から友達だった。中学に入りずっとクラスが一緒だった。

だから私達はものすごく仲が良かった。仲がいいはずだ・・・。

私達は遊んだ。日が暮れるのも忘れるぐらいに。
私達は話した。時が経つのも忘れるぐらいに。

遊ぶときはずっと一緒に・・・PCでも話すときは一緒に・・・。

お互いが新しく知ったことは教えあった。

共に・・・・・・共に・・・・・・・。

そんな私達がメールで友達をつくり始めたのはほんの三ヶ月前だった。

一ヵ月後にはその友達と遊ぶようになった。

もちろん私達は一緒に・・・・。自分が誘われたときは相手を誘った。

私達はまだメールで出会った人たちの恐怖を知らなかった。

あれほど危ないと聞いていたのに・・・・・・・。

結果、何回か遊んだ後私は私じゃなくなった。

私達は友達だ。・・・そのはずだ。

私は彼女に話した。全て話した。友達などという束縛にかられて・・・。

何日かが経った。

ある日私はその友達のサイトへとやってきた。

瞬間、目を疑った。

・・・私はその場を後にした。もう・・二度と訪れることはないだろう。

そして、もう二度と本当のことを話すことはないだろう。

所詮、
友達とはそのようなものにしか過ぎなかったのだ。

人間はいつも自分の感情を素直に出し、知らぬ間に他人を傷つけているのだろう。

そしてきっと今日もまた、誰かが傷ついている。

それは人間かもしれないし、人間ではないかもしれない。

その心には、きっと闇が巣食うだろう。

そして今日もまた、人は「疑心暗鬼」へとなっていくだろう。

全ては、束縛という名の下から始まるのだ。









『私の友達は、やられちゃったけどね(笑)』









貴方は、誰ですか?












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