2007年11月5日
8:55 エドモントン Edmonton を出発。
「ロッキー越えの日は、右側が良いわよ♪」と教えてくださったおばあさまの助言に従い、
ドームカーの右側の席をしっかりキープした私たち。
でもまだ、山らしい影はどこにも見当たりません。
見渡す限りの平原が、どこまでもどこまでも・・・・・・・・。
でも、昨日より格段に寒くなってきているのが景色から分かります。
昨日は薄氷だった湖が、今日はしっかり凍っています。
凍て付いた針葉樹林の間を走る、カナディアン号。
川まで、凍りだしました。何度くらいなんだろう、外は。
車窓から見る限り、ただただ極寒の世界。
なんだか人の気配が全然ない、張り詰めた空気を感じます。
朝は青空が出ていたのに、だんだん暗くなってきました。
と同時に周りの景色は、草原から針葉樹の森に変わってきました。
まるで白夜のように、白く光る太陽。
地吹雪を上げて走るカナディアン号。
あ~いよいよカナディアンロッキー見えるのかしら!!!!
いよいよ山奥に入っていくのだけれど、まだ視界に山は入ってこない!!!!
なんてじれったい!!!!
12時ごろ、昼食の呼び出しアナウンスが!
あ~っ、お昼なんてどーでも良いから、景色を見ていたいっ!!!!!
気もそぞろに食堂車へ。こんなに落ち着かない食事は初めて!
お昼を食べてる最中だったか、食べ終わった直後だったのか、
ロッキーの山々が見え出したアナウンスがかかった詳細は、良く覚えてません。
ただ、とりあえず部屋に帰って歯を磨いて・・・・・・、などと悠長に歩いていたら
窓からチラッとロッキーの尾根が見えて、そこからは
走る列車の中を右に左にゴトゴトとぶつかりながら猛ダッシュ!!!!!
ドームカーに必死に向かったのだけは、記憶に確かです。
今日のファーストクラスのドームカーは超混雑だったので、
コンフォート(エコノミー)クラスのドームカーへ。
でもやっぱり、今日という日はみんな集まってくるよね・・・・・。
それも、小型のデジカメで席から遠慮がちに撮っているファーストクラスの優雅なお客様と違って、
コンフォートクラスの人たちはみんな一眼レフを持ち、
譲り合いつつもなんとか良い写真を撮ろうと席を立ち、バシャバシャ撮りまくる・・・・・。
でも今さらファーストクラスに戻る時間はないので、そこで私もガンバッテみる。
これが、待ちに待ったロッキー山脈、最初の一枚。
コンフォートクラスのドームカーのガラスの質が悪くて、ちょっと汚くて残念。
しばらく、針葉樹林の間をぬう様に走り、遠くロッキーの山々が続いていましたが、
やがて、左側に川が見え、視界が広がっていきます。
広大な大河なのか、湖なのか、冷たく凍った大河がうねうねと続く。
車内は歓声と共に皆、バシャバシャとシャッターを押しまくります。
次々に迫り来る、ロッキーの山々。
突然、ブルーの池が出現。
走る車内から、なかなかうまく撮れないものの、時折間近に鹿(?)も出現し、
その度にまた、大歓声の車内。
大興奮の中、列車はそろそろロッキーの玄関口、ジャスパー Jasper へ到着です。