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日本はいま大変な危機に直面している.参議員選挙で与党が圧勝する勢いなのだ.
だから何だ? という意見もあるだろう.国民の支持を得た政党が国政を担当する.それでこそ民主主義なんだ,と.
そうだろうか? 日本の民主主義は,よく機能しているのだろうか? たとえば国会だ.あの空疎なやり取りを見て問題を感じないだろうか? 今の国会は政府の方針を承認するだけの舞台装置でしかない.立法府として機能していない.この原因は,与党が絶対多数を占めているからだ.何を議論してもしなくても,政府が出した議案は国会を通過してしまう.だから実質的な議論は行われない.
国権の最高機関たるべき議会がこの調子である.裁判所も政府に楯突くような判決を出さない.出すこともあるが,要所要所でしっかり政府の意向に従っている.つまり今の日本では三権分立が機能していない.
そういう状況下での参院選だ.仮に与党が圧勝すれば,次は憲法改正だ.国民投票ではカネのあるサイド,つまり与党側が圧倒的な宣伝力で世論を牛耳ることだろう.
憲法改正おおいに結構,望むところだ,という意見もあるだろう.そう思う人は自民党の改憲案をしっかり検討してほしい.
日本の政治システムの最大の欠点は,バランスが一旦崩れ始めると,ズルズルと同じ方向に向かって暴走してしまうことだ.アクセルばかり機能して,ブレーキのない状態になってしまう.
バランスを保持するための1つの仕組みが三権分立だけど,今すでに上記の通り.ブレーキの効かない状態になっている.自民党の改憲案も,政権の暴走を許容する内容になっている.現行憲法が持っているブレーキの機能が,憲法改正によって失われてしまう.つまり政権は完全な暴走状態に突入することになる.
いま日本国民に求められていることは,暴走状態に入ってしまう前に何らかのブレーキをかけることだ.その最も有効な方法が選挙だ.与党の絶対多数の状態を許さないことだ.
国会の現状を改善するために,つまり民主主義をもっと機能させるために,野党に投票しましょう.
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