としきぴ堂

としきぴ堂

ウェブに見る憂鬱 ――ニート――



このタイプの人は、「あたしって、こんなにがんばってる」「それがわからない人は外道」ぐらいの意気込みでいたりしますから。うっかりした失言をきっかけに「あんた何様?」とむきになってつっかかってきます。つまり、同じ価値観で同調している間はいいんですが、少しでも波長がずれるといきなり攻撃的な態度にというパターンを繰り返します。

鬱を抱えている人の中には、自他の境界が明確でないことがあります。自分にわかることでも、他人にわからないことがあるという、単純な事実が理解できません。したがって、自分の理解は世界共通なはずといわんばかりの決めつけをして、平然としていたりします。この高飛車な態度の人のどこが憂鬱なのかと首を傾げてしまいますが、これはある種の憂鬱が、若干回復して自己愛型といわれる状態になっているだけだったりします。
人事として眺める分には、幼い感じがしてかわいく思えなくもないです。
もっとも、この人とうまくつきあうには、この人の癖をよく心得ていないと、「あんたなにをわかっているわけ?」と逆襲されてしまいます。

当然社会的に不適応な人が多いので、ニート(不学不労)であったりします。自分の生活費を他人や親に依存しながら、その依存相手にさえ、自分をおさえることができません。自分の意志が通らなければ、悲惨な事態に立ち至ることもしばしば。こういう人を救済しようというのは、もちろんよけいなお世話です。今のまま、憂鬱のゆえに獲得したパラダイスを放棄するつもりは、さらさらないでしょう。


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: