☆たんぽぽのドタバタ日記☆

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旅立ち

旅立ち・・


87’



中学を卒業して 不意に思った・・・

何時までも こんな馬鹿な事をしていてはいけない 

親孝行しないとね・・・・

母「早く貸せがんかい!中学でたらお前は立派な社会人や。飯代位入れんか

このアホがっ」

そうだった・・ここは地獄でありました。出稼ぎにいかして頂きます

そして 私は 何故か 本当に 何故か 近所のやくざの おっちゃんに

住み込みで働ける職場をお願いしてしまいました

おっちゃんは 即答で

「おっ!あるで あるで~。ちと 遠いけどの~ ちょうど良かった

お前の連れも昨日から そこに 行っとるど~。何時から行くけ?}

「母に相談しますので 2日後からでお願いします」とお答えしました

おっちゃんは気前よく「よっしゃ~」と言ったのに

次の朝に迎えにきた・・・・

「向こうさんが待ってるから 今日じゃ~ おい、はよ 用意せいっ」

母もビックリ! 私もビックリ!まだ 母に何も話していなかった。

友達にも何も話していなかった・・・

仕方がないので 取り敢えず 用意をした

母「お前 何処稼ぎに行くねん 」

分からない・・・何処でしょうか・・・・?

母はあまりの突然に本当に驚いていた・・初めて見ました 母の母親らしい

心配の言葉と 姿を・・・・

「連絡する」それだけを言い残して 家をでました

おっちゃんに連れられて近所の喫茶店にいきました。

「私は何処に行くんですか?」

おっちゃんは笑って「何も心配せんでええ。今 迎えにきよるから。ええ所や」

その言葉って凄い不安やねんけど・・心配になるやん・・

言葉がでなかった

何分かして こわーい顔の知らないおっちゃんが車で向かえに来た

怖い顔のおっちゃんは 無言のまま 私を車に乗せました

山を一つ越えました。1時間は経ったでしょうか

景色は田舎でした 大きな一軒家に車が止まり

家の前に若い兄ちゃんが出迎えていました

「ご苦労さんですっ」

凄い気合の入った声で頭をさげて言いました

こ 怖い・・・・

パンチパーマ イレズミ・・・・

中に入ったら おばちゃんと姉さんと パンチ頭がゴロゴロいてました

「良くきたね」何故か皆 優しかった

2階から友達がでてきた。

「私は何をするのでしょう?」

おばちゃんは笑いながら答えてくれました

「ラウンジや。聞いてなかったんか?あんたら よそ様から預かった大事な

子供や。ウチが今日から親代わりやからな。心配せんでええよ」

って言ってくれました。(沢山話題はありますが省略させて頂きます)

こうして私の住み込み生活が始まりました。今思うと

家にいるやくざのおっちゃん(代頭なんですけどね)凄く優しかった

文句言われるたびに

「小指で鼻ほじられへんのに 文句言うな」と良くいいましたね

すると「ほじれるわ」ってムキになって一生懸命ほじってました

家の前で出迎えた兄ちゃんは 私の一つ上だった

代頭の前と私の前では態度が変わるので、良くカラカイました

おばちゃんはママでした。凄くいい人なんだけどお節介に疲れました

お昼に焼き傍UFO食べてたら「あんた等 そんなん好きなんか」と言って

ダンボールいっぱいにUFO買ってきてくれて 食べるのに大変な思いをしました

旅立った世界はお水の花道で だけど 真面目な 健気な私は 母に言われ

る間でも仕送りして差し上げました

その内母は小遣いをセビルようになりました

やはり母は鬼でした・・・・・


はね2.jpg






これはバブル全盛期のお話しであります。




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