ぬまぺ♪の「おもろい」だいありー

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第2話「そして、事故発生」


まあ、時間通りに集まるチームでもないので、のんびり練習を始める。
素人集団だし、そんなに気合の入ったチームでもないし、
楽しくバスケしましょというのがコンセプトのチームなんだけど、
あの時期、ろくに準備運動もせず、すぐにボールを持った練習するのが当たり前になっていた。
それも、原因の一つだっただろう。

1時間ほど経った、11時ごろだった。
3対3(だったかな、5対5だったかも)で、ディフェンス(守り側)になっていた時だった。
誰かが走ってきたのを、さえぎるべく一歩か二歩、前に出たんだか横に進んだか、ちょっと移動した時だったと思う。

  !!!!

足先だけ、ぐるんと一回転したような気がした。
(そのとき、人がぶつかったというのを後で聞いた)

右の足だ。

同時に、体の中で音がした。

  バキバキ!!

全身に痛みが走る。

気が付くと床に倒れてうずくまっていた。

倒れるまでの感覚がまるでない。

汗が流れる。

  この汗はバスケで出たもの?

みんなが駆けよってくる。

右足首が異様に腫れている。

  この痛みは何?

その場では、捻挫のひどいのじゃないかということになった。

ものすごく痛いのに、冗談言う余裕を見せてしまったので、
大したことはないんじゃないかという雰囲気になった。

  なんか、変に汗が流れる。

みんなに引きずられるようにコートから出され、
足首を冷やして、足を高くし、床に寝ることに。

しばらくして、なんとなく、痛みが治まったので、ちょっとだけ足をついてみることにした。

ちょっとだけ・・・

  !!!!!!!!!!!

どーしよー、運転できるかな。

じっとしててもラチが明かないので、自力で帰ることに。

1本足で玄関まで。

  ・・・・・

力尽きた。

たった数メートルの距離を1本足で壁づたいにピョンピョン、
壁がないところはつかまるところがなく、全くの1本足でピョンピョン。
それだけなのに、ものすごい疲労感。
あー、体重があるって、こんなときに不便だわー。
(って、重くて不便なのは、いろいろあるぞ。-_-;)

今思えば、怪我がひどいから、余計に疲労したんだとは思う。
(・・・、と思いたい~)

家にいるおじーちゃんに迎えに来てもらうべく、電話した。

しばらくしたら、息子と歩いてやってきた。
おじーちゃんの車ではなく、うちの車を運転してくれるようだ。
歩ける距離の練習場所で良かった・・・。

必死の思いで車に乗り、自宅へ戻る。
どうしても、保険証を持っていきたかった。
それに、病院の診察時間に間に合うかも知りたかった。

いつもの病院に電話したら、既に午前中の診察が終わっていて、
他の病院ならやってるかもと教えてもらい、そこに行く。
おじーちゃんに送ってもらって、診察してもらおうとしたら、
なんとここでも午前の診察が終わろうとしている。

ここの病院、救急病院でもあるので、設備は整ってる。

全く足がつけない私を見かねて、受付の人が車いすを貸してくれた。

それから1,2時間だったろうか。
それだけ待つのも苦にならないくらい、体も精神も疲れきっていた。
そして、食欲も全くない。

やっと午後の診察が開始しても、順番はなかなか回ってこない。

さらに1時間、待っただろうか。

やっと診察順番が回ってきた。

かくかくしかじか、
怪我した時の状況を説明する。

「レントゲン撮ってみましょう。」

そして、そのレントゲンには、信じたくないものが写っていた。



【第3話】


【第1話】


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