PR
Calendar
Comments
これは前評判から言っても泣ける映画だろう、と期待して行きました。
なんてったってこちとら名うての涙腺緩々をとめです。
(まー、第一の目的は予告編なんですけどね)
ちなみに、隠し砦の予告はやはり大画面で見るものだと思いました。HPで見た印象と全く違う。この予告を見るためだけに、今度は母べえを観に行こうかと思うくらいです。
さて、その陰日向。
・・・
・・・・
・・・・・いつまでたっても泣けない。かろうじて、ジュピターさんの手紙の場面では泪がこぼれました。ジュピターさん…可哀想だ。
その可哀想なジュピターさんの躯のとなりで「誰かが教えてくれてるような気がするんです。明日は晴れるよって」という悠長なやりとり。ここでドン引き。
脚本、ひどすぎ。演出、ひどすぎ。
役者がいいだけに、ものすごくもったいないと思いました。
とにかく伏線も回収し切れていないし、登場人物を最後につなげてやろう、観客を驚かせてやろう、という意図が見え見え。しかも、さあ、ここで泣くんだ!というあざとさが透けて見える。
第一、世間狭すぎますよ。とってつけたような関わりじゃないですか。
その割にはアイドルパートだけ全く関わりなく浮いてる始末。(でもアイドルパートだけはきちんと感情移入できたので、快かったです)
でも、多分私がひねくれた感性の持ち主だから、こんな風に思えたんですよ。きっと。
巷では評判よさそうなので、きっと普通に皆さん感動できる作品なんだろうと思います。
現に映画館ではあちこちから鼻をすする音が聞こえてました。
ここからはネタバレ含みます。そして文句垂れてますのでご注意ください。
三浦友和さん演じる岡田君の父親が、なぜ浮浪者になりたいかの理由もなく、なぜモーゼに傾倒するかも説明なし。匂わせすらもなし。帰ってこない息子を待つ生活に疲れて、人生に希望を見出せなくなったというなら、会社帰りにふらりと家出して公演にたどり着いた方がなんぼかリアリティがあります。
人生に疲れた人間が、わざわざホームレスの格好を偽装して紛れ込みますかねえ。
バス会社の同僚は、部長(?)も含めてみんないい人ばかり。
この人たちだけ、ちゃんと働いてる感と生活感がありました。なのに、話の上では置き去り。
モーゼが川島選手(?名前はうろ覚え)の父であることを騙ったのはなぜ?単にほら吹きであることを示したかったのでしょうか。
実の父親を探しているのに、そんな杜撰な調査があるのでしょうかねえ。
しかも、掘立ダンボール小屋の主が帰ってきて、しばらく留守にしていただけと言っていたってことは、モーゼは何年もそこにいついていたわけではないということですよね。
そんなの、周囲のホームレスたちはよく知ってるはずなのに、その説明もなし。
そういう小さな部分の整合性がとれていないので、リアリティが欠如してしまっていて、
彼らの「人生」の説得力が薄れてしまってる。
なんか、生活感がないんですもん。
そして、一生懸命生きてるように見えない。誰一人。働いてるところも(冒頭にちらりとあっただけ)食べてるところも映されてないですからね。ストーリーに全く関係ないようでいて、そういう細かい場面の挿入が物語りに膨らみとリアリティをもたらすように思うのですが。
とにかくどうだい、登場人物みんな関係付けて俺上手いだろ?的アピールがすごく感じられたのが残念です。
「存在」~陽だまりの彼女雑感 2013/10/13
豪華二本立て「グラン・トリノ」「プライ… 2011/08/12
英国王のスピーチ 2011/03/02