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August 15, 2006
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カテゴリ: 仕事
今日は、一日中、なんだか忙しかったです。

それでも、仕事そのものは、極めて順調で、とくに問題もなかったので、比較的早めにオフィスを出ることができました。

ただ、やはり休み明けでペースが戻っていないせいか、そこはかとない疲労感を感じています。

私がオフィスに復帰するのと入れ替わりに、世間はお盆休みに入ってしまったので、通勤電車はガラガラで、極めて快適でした。

いつもこんなに空いていたら良いのに、と思ってしまいました。

お昼に食事に出る前、資料を取りに行く振りをして書庫に入って、正午の黙祷をしました。

今日は、忘れてはいけない日です。

政策決定者は、その決定によって、多くの国民の生活に多大な影響を与えてしまうのですから、できる限り正しい決定を下す義務があり、そのためには、「リアリズム」(現実主義)を常に失わないことが要求されます。

誤った政策運営によりバブル経済を生み出してしまった経済官僚が厳しく批判される一方、たくさんの人命や国富を失わせた戦争指導者が、「あの当時はああするしか仕方なかったんだ」という「論理」で弁護されるのは、平等を欠くものと思うのです。



あの惨禍は、なぜ引き起こされてしまい、そして、本当に止められなかったのか、きちんと考えてみる必要があるでしょう。

私は軍事マニアではありませんが、あの敗戦の真の原因は、「補給」の軽視にあると思っています。

食料、弾薬、武器といった「消耗品」をいかにスムーズに供給するか、という点は、前線での軍事攻撃の陰に隠れて忘れられがちですが、補給がなければ攻撃はおろか、守備すらできません。

それなのに、旧日本軍では、「補給」の重要性がきちんと理解されていませんでした。

仮に、「補給」の重要性が正確に理解されていれば、補給ルートをむやみに四方八方に伸ばすような自滅的な戦略は採られなかったでしょうし、そもそも当時の輸送能力では補給ルートを維持することも危うかったのですから、到底、開戦に踏み切れなかったはずなのです。

経済学的に考えると、補給、すなわち「生産要素」(資本、労働力、土地)が不足している状況下、「精神力」(イデオロギー)という極めて定量化しにくくかつ不確定なファクターを「生産要素」として過大にカウントして「事業」を開始したわけで、これは「放漫経営」の典型と言えます。

イデオロギーだけでは飛行機も飛ばないし戦車も動かないのです。

そうしたリアリズムが当時の指導者には欠けていました。

あるいは、日露戦争での勝利、という「成功体験」の「囚人」(プリズナー・オブ・サクセス)になっていたことも原因かもしれません。これも、企業経営が失敗する典型例です。

そうそう都合よく、米軍の主力艦隊が団子状にまとまって日本近海の1ヶ所に集結したりすることはないのです。

「日本海海戦の再来」という「二匹目のドジョウ」はいないのです。



あるとき、図上訓練に参加していた若い士官が教官に尋ねました。

「一撃で撃滅できずに取り逃がしてしまったり、あるいは、そのたった1度の海戦で敗北したらどうなるのですか?」

教官は答えたそうです。

「それまでだ。その後はない」

こうしたリアリズムに欠けた状態で、この国は開戦してしまったのです。



彼らの責任は重いのです。





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最終更新日  August 15, 2006 11:29:13 PM
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