頂き物


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○○登場人物○○○○○○○○○○○○

♂ 濱口 祐志(はまぐち ゆうじ)

♀ 大野 笑利(おおの  えり)








その笑顔のためなら  なんでもするよ


+ヒマワリのエガオ+


祐志 「~ねむーー」


暑いし、眠いし、なんなんだっっ!!
これだからテスト前はキツイんだ。
うー、テンション上がらネェ↓


×× 「ユウッ!!」
祐志 「おわっ?!」


背中の重さに驚き、前に倒れそうになる。
この声は・・・アイツだな。


×× 「危ないなぁ!!ちゃんと支えてよぉ」
祐志 「突然抱きつかれて支えれるかっ!笑利!!」
笑利 「エヘヘッw」


そこで笑うなよぉー。反則だぜぇ、そんな笑顔・・・。
俺の弱点は笑利の笑顔だった。どうもこの笑顔に弱い。
笑利の表情の中で一番だ。


笑利 「今日も眠いのぉ?」
祐志 「当たり前だ。笑利みたいに暇人じゃないんで」
笑利 「ちょっとそれヒドくない?!私だって大変だもんっ!!」
祐志 「大変~?どこがぁ?家に帰ってもメールばっかりのクセに」
笑利 「・・・乙女の悩みっっ!!」


彼氏彼女ってワケじゃないけど、
仲は良い方・・・だと思い込んでる。
俺達が出会ったのは去年の夏。
部活でケガをし、保健室に行った時だった。



祐志 「ってぇ~~!!」
×× 「おいバカ。何やってんだよ」
祐志 「レンガにつっかかった」
×× 「・・・プ」
祐志 「笑うなっ!(恥」
顧問 「そこの2人、バカ騒ぎするなー
   濱口は保健室に行ってこい。他は続けろ」


あーあ。しくじってしまった。
先生がおりゃさっさと手当てして帰って来れるだろう。
・・・って思ったのによぉ~!!

『保健の先生は用があるので、30分程待っていて下さい』

祐志 (フザけるなぁぁぁぁ!!)←心の叫び


落ち込みながらも荒々しく保健室に入った。
・・・あ~あぁ。女子居るじゃん。
俺女子苦手なんだけど。


×× 「どもっ」
祐志 「ん」


名前は・・・大野笑利か。知らね。
でも結構可愛いじゃん。
ま、俺は面食いじゃないんで。


笑利 「・・・バッ、バスケ部?」
祐志 「おう。陸上?」
笑利 「うん」
祐志 「先生は?いつ出てった?」
笑利 「1分か2分ぐらい前かな?」
祐志 「ふぅー」


笑利 「・・・。」
祐志 「・・・。」


これだから女子と2人ってのはイヤなんだっ!!
しかもなんで先コウこんなタイミング悪いんだよっ。
あ~あ。かったるーー。


笑利 「ネッ!しりとりしない??」
祐志 「ブッ」


かったるいと頭でボーっと考えていたら、
突然「しりとり」といわれたので吹いてしまった。
コイツ面白いかも。


笑利 「え?しりとり嫌い??」
祐志 「ハハハハハッ!!」
笑利 「えぇ~~??なんで笑うのぉ?!」
祐志 「イキナリしりとりって言われて笑えてきたんだよっ」
笑利 「あぁ、確かにそうかもぉ。でもちゃんと考えたんだけどなぁ」


その次だった。俺の恋愛思考が狂ったのは。


笑利 「バッカだなぁ~。私ってぇ!アハハッ」


大野の笑った顔がヤケに可愛く思えた。
なんだなんだ??心臓の鼓動が早くなる。


うわー、かっ・・・可愛い・・・。


笑利 「ん?何?」
祐志 「イッイヤッ!別に!」
笑利 「?」


う~ん・・・可愛い。
ダメだ。それしか思いつかない。

笑利 「待つのにも飽きたし、部活行こっかなっ」
祐志 「え?手当ては?」
笑利 「すり傷だし。平気!じゃあネッ!」
祐志 「お・・・う・・・。」


最後の笑顔にも胸打たれる俺は、大野の事を・・・



好きになったみたいだ




――― そして今に至る


笑利 「はぁ~あ」
祐志 「コラ。ため息ついたら俺に相談だっつったろ?」
笑利 「・・・えへへ。は~い」


君の笑顔を守りたいから、君の笑顔を一生見ていたいから


いつでも相談に乗ってあげるんだ そして笑顔にしてやるんだ


この笑顔、いつか俺のモノにしてやる。



・・・とうていは無理だけど


          -END-



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とーっても、嬉しいです。

小説初めてもらいました。

素敵な小説、有難うございます。

ヒマワリノエガオって私のHPの向日葵みたいでとても似合ってますよね。

素晴らしい作品、ドモでした。

嬉しい限りです。



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